拙著「FXはチャートで勝つ!」が発売されました。
FX(外国為替証拠金取引)でのチャートの読み方を解説しています。
自由国民社刊で、定価1,728円(消費税込み)です。
株券の電子化が遅れる?
来年の1月に、株券が電子化されることが予定されています。
ただ、Yahooのトピックスに以下のような記事があり、遅れが出そうです。
1.株券の電子化とは?
従来は、株式は株券として紙に印刷されたものが使われていました。
しかし、紙の株券では、名義の書き換えに手間がかかったり、盗難や偽造といった事件につながる恐れがあるなど、問題がいくつかあります。
そこで、上場会社について紙の株券を廃止し、株式を電子的な情報として扱うことになりました。
これが「株券の電子化」です。
2009年1月に株券が電子化される予定です。
すでに、ネット取引などの多くの株取引で、証券保管振替機構(ほふり)を通して電子的に株式を扱う仕組みがあります。
これを拡大して、上場会社の株券を、すべてほふりで電子的に扱う仕組みになります。
2.証券会社の問題
Yahoo!のトピックによると、地方の小さな証券会社などで、電子化へのシステムの対応が遅れているということです。
2009年1月の電子化に間に合わない証券会社が出ることも予想されています。
そのような証券会社があると、システムに混乱が生じる恐れがありますので、「電子化を遅らせるしかない」という声が出ているということです。
3.タンス株の問題
もう1つの大きな問題として、「タンス株」があります。
タンス株とは、個人が保有している株券のことを指します。
株券が電子化されると、従来の株券は無効になります。
特に、名義書き換えを行っていない株券を持っている場合は、株券が電子化されると、その株券を売ることができない状態になる可能性があります。
このようなことから、配当の証書が発送されるときに、株券の電子化について書かれたパンフレットが同封されるようになっています。
しかし、名義書き換えを行っていない株券を持っている方だと、配当が書き換え前の名義の人にいってしまい、パンフレットが届いていない方もいると思われます。
まだタンス株を持っている方は、早急に株券の名義を書き換え、さらに証券会社に株券を預託することをお勧めします。
株券の電子化が行われた後は、紙の株券を売却しようとすると、面倒な手間がかかります。
また、親等から相続で財産を得た方の場合、その財産の中に株券が入っていることもあります。
そのような株券がある場合も、上で述べたような手続きをすることをお勧めします。
なお、株券の電子化の詳細については、ほふりの「株券等の電子化に向けた『ほふり』の取組み」のページを参照してください。