Adobe AIR 1.1リリース

6月17日に、Adobeから「Adobe AIR 1.1」がリリースされました。
日本語対応などが行われており、日本でもAIRを使いやすい環境ができました。

Adobe AIR 1.1ランタイムのダウンロード

Adobe AIRは、HTML/JavaScript/Flashの技術を利用して、デスクトップアプリケーションを開発できるものです。
作成したアプリケーションは、WindowsでもMacでも実行することができます。
これまでは日本語対応が不十分でしたので、AIR 1.1によって、日本でもAIRでの開発を行う人が増えるのではないかと思われます。

最近はGoogle MapsなどのWebアプリケーションが全盛で、多くの作業をWebブラウザ上で行うことができるようになってきました。
しかし、Webアプリケーションでは、セキュリティ等の関係で制約もあり、何でもできるというわけではありませんので、デスクトップアプリケーションも必要です。

ただ、Windows/Mac/Linuxなどの幅広い環境に対応したデスクトップアプリケーションを開発するのは、簡単ではありませんでした。
Javaを使えばできなくはありませんが、Javaは決して簡単とはいえません。

AIRは、この問題を解決する1つの道になりうる可能性を持っています。
前述したように、AIRではHTML/JavaScript/Flashのプログラミング技法を利用することができます。
そのため、Webアプリケーションの開発を行っている人なら、比較的スムーズにAIRにもなじめるのではないかと思われます。

ためしに、AIRでアプリケーションを1つ作ってみました。
ライブドアの「お天気Webサービス」からデータを受信して、全国の天気を表示するものです。

ダウンロード

Windowsの方は、ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールすることができます。
また、Macの方は、「別名を付けてダウンロード」の機能でファイルをダウンロードし、そのファイルをダブルクリックします。
なお、Safariではファイル名が「lwws.air.zip」になりますので、それを「lwws.air」に変更してからダブルクリックします。

実行例
Windows VistaMacOS X
lwws_win.png lwws_mac.png

ちなみに、このアプリケーションを開発する際には、「Aptana Studio」を使いました。
Aptana StudioはオープンソースのWeb系開発環境で、AIR用のプラグインをインストールすることで、AIRアプリケーションを開発することもできます。
なお、Aptana StudioでのAIRアプリケーションの開発手順は、こちらのページを参照してください。