Perl版ダイナミック・パブリッシング(MT4.2用)

「Perl版ダイナミック・パブリッシング」は、テンプレートの再構築を動的に行うことができるプラグインです。
読者がページにアクセスした時点でページを再構築する動作をします。
Movable Type本体のダイナミック・パブリッシングとは異なり、既存のプラグインをほとんど利用できるメリットがあります。
さらに、データベースとしてMySQLかPostgreSQLを使っている場合、ページをキャッシュして、動的再構築による負荷の増加を抑えることもできます。

このプラグインのMovable Type 4.2版を公開します。
Movable Type 4.2RC1+MySQLの環境で動作を確認しました。

なお、このバージョンはMovable Type 4.2専用です。
旧版のMovable Typeをお使いの方は、以下のバージョンをご利用ください。

Movable Type 3.3用
Movable Type 4.0/4.1用

1.プラグインのダウンロードと解凍

Perl版ダイナミック・パブリッシングのプラグインは、以下のアドレスからダウンロードします。

PerlDynamic_3_23.zip

また、「RebuildHelper」というプラグインも別途必要です。
そのプラグインは以下のアドレスからダウンロードします。

RebuildHelper_1_02.zip

プラグインの継続的な開発やサポートのために、プラグインをご利用された方は、ドネーション(寄付)を行っていただけると幸いです。
ドネーションの方法は、こちらのページをご参照ください。

また、このプラグインの他にも、いくつかのプラグインを配布しています。
配布中のプラグインは、Movable Type Plugin Directoryのページをご参照ください。

Movable Typeのプラグイン開発等のドキュメント「Movable Type Developer's Guide Volume 1」も販売しています。
ご自分でプラグインを作ってみたい方に、ぜひお勧めしたい一冊です。
詳細は特設ページをご覧ください。

これら2つのファイルをダウンロードしたら、解凍しておいてください。
ただし、この時点ではまだアップロードは行いません。

2.全SQL対応版からバージョンアップする場合の準備

これまでに、Movable TYpe 3.x用の全SQL対応版のPerl版ダイナミック・パブリッシングを利用していて、そこからMovable Type 4.2にバージョンアップした場合、このプラグインのバージョンアップの前に準備の作業が必要です。

まず、MySQLまたはPostgreSQLでデータベースを管理している場合は、既存のキャッシュ用テーブルをデータベースから削除します。
手順は以下の通りです。

  • 1.の手順で解凍したものの中に、「PerlDynamic」というフォルダがあり、その中に「mt-dpcache-drop.php」というファイルがありますので、そのファイルをメモ帳等で開き、内容をすべてコピーします。
  • Movable Typeにログインして、Perl版ダイナミック・パブリッシングを利用しているBlogで、インデックス・テンプレートを新規作成します。
  • インデックス・テンプレートの名前と出力ファイル名を「mt-dpcache-drop.php」にし、「テンプレートの内容」の欄に、先程コピーしておいたmt-dpcache-drop.phpの内容を貼り付けます。
  • ここまででできたインデックス・テンプレートを保存し、再構築します。
  • 再構築されたページにアクセスすると、既存のキャッシュ用テーブルが削除されます。
  • mt-dpcache-drop.phpのテンプレートを削除し、またBlogの出力先ディレクトリからもmt-dpcache-drop.phpを削除しておきます。

また、データベースの種類に関係なく、以下の作業を行います。

  • 各ブログから「dynamic_init.pl」と「mt-dpcache-load.php」のテンプレートを削除します。
  • 各ブログの出力先ディレクトリから、「mt-dynamic.cgi」「dynamic_init.pl」「mt-dpcache-load.php」のファイルを削除します。
  • Movable Typeの「plugins」ディレクトリから、「GetConfig.pl」ファイルを削除します。

3.プラグインのインストール

次に、Perl版ダイナミック・パブリッシングのプラグインをインストールします。
先程解凍したファイルの中に、「PerlDynamic」と「RebuildHelper」の2つのフォルダがあります。
それらのフォルダを丸ごと、Movable Typeのインストールにある「plugins」ディレクトリにアップロードします。
ただし、「mt-dpcache-drop.php」ファイルはアップロードしないでください。

これで、Movable Typeの「plugins」ディレクトリの中に、「PerlDynamic」と「RebuildHelper」というディレクトリができます。
「PerlDynamic」ディレクトリの中にある「mt-perl-dynamic.cgi」と「mt-perl-dynamic-setup.cgi」のパーミッションを「755」などに変えて、実行可能にします。

4.データベースの初期化

このプラグインをアップロードした後、初めてMovable Typeにログインする際には、アップグレードのメッセージが表示されます。
画面の指示にしたがって、アップグレードの作業を行います。

5.FastCGI化の設定

FastCGIに対応したサーバーをお使いの場合は、Perl版ダイナミック・パブリッシングをFastCGI化することができます。

まず、サーバーにアップロードした「mt-perl-dynamic.cgi」の拡張子を、FastCGIの拡張子に変えます。
例えば、「.fcgi」の拡張子のファイルをFastCGIとして動作させるように設定している場合、「mt-perl-dynamic.cgi」を「「mt-perl-dynamic.fcgi」にリネームします。

次に、プラグインの設定で、「mt-perl-dynamic.cgi」の拡張子を指定します。
「システムメニュー」→「プラグイン」を選んでプラグ印一覧のページを開き、「Dynamic publishing by Perl」のプラグインの箇所で「設定を表示」のリンクをクリックします。
これで設定を行う状態になりますので、「mt-perl-dynamic.cgiの拡張子」の欄で、FastCGIの拡張子を設定します。
例えば、「.fcgi」の拡張子のファイルをFastCGIとして動作させるように設定している場合、この欄に「fcgi」と入力します。拡張子の前の「.」は入力しません。

↓mt-perl-dynamic.cgiの拡張子の設定
perldynamic1.png

6.ダイナミック・パブリッシングにするテンプレートを選ぶ

次に、ダイナミック・パブリッシングにするテンプレートを選びます

ダイナミック・パブリッシングを使いたいBlogで、「デザイン」→「テンプレート」メニューを選び、テンプレート一覧を表示します。
そして、インデックステンプレートまたはアーカイブテンプレートの中で、ダイナミック・パブリッシングにしたいテンプレートを編集するページを開きます。

このページの中に「テンプレートの設定」という部分がありますので、そこをクリックして開きます。
そして、「公開」の箇所を「ダイナミック」に変えて、テンプレートを保存して再構築します。
なお、アーカイブテンプレートの場合、アーカイブマッピングごとに「公開」の設定を行うことができます。

↓ダイナミック・パブリッシングをオンにする
perldynamic2.png

7.Perl版ダイナミック・パブリッシングの初期化

次に、Perl版ダイナミック・パブリッシングを初期化します。

ダイナミック・パブリッシングにしたいBlogで、「ツール」→「プラグイン」メニューを選び、プラグイン一覧のページを開きます。
そして、「Dynamic Publishing by Perl」のところで「設定を表示」をクリックします。
すると、「初期化する」というリンクが表示されますので、それをクリックします。

↓「初期化する」のリンクをクリックする
perldynamic3.png

初期化が終わると、以下のようなメッセージが表示されます。

↓初期化完了時のメッセージ
perldynamic4.png

なお、初期化では以下のような処理が自動的に行われます。

  • .htaccessファイルの書き換え
  • mt-dynamic.phpテンプレートの作成と再構築
  • SQL用テンプレート(sqlsub_mysql.phpまたはsqlsub_pgsql.php)の作成と再構築

8. .htaccessファイルの確認

環境によっては、Movable Typeのダイナミック・パブリッシングの機能をオンにした際に、.htaccessファイルが正しく出力されないことがあるようです。
その場合、上記の手順での.htaccessの書き換えが正しく行われません。

初期化の際に「.htaccessファイルの書き換えに失敗しました。」のメッセージが表示された場合は、Blogの出力先ディレクトリに、以下の内容の.htaccessファイルを手動で作成します。
また、Blogのサイトパスとアーカイブパスを別にしている場合は、アーカイブの出力先ディレクトリにも同じ内容の.htaccessを作成します。

ただし、リスト中の赤字の部分(4か所)は、Blogのトップページがサイトのルートにある場合のものです。
ルート以外のディレクトリにブログがある場合、赤字の部分を書き換える必要があります。
例えば、Blogのトップページのアドレスが「http://www.foo.com/blog/」の場合、赤字の部分を「/blog/mt-dynamic.php」にします。

## %%%%%%% Movable Type generated this part; don't remove this line! %%%%%%%
# Disable fancy indexes, so mtview.php gets a chance...
Options -Indexes +SymLinksIfOwnerMatch
  <IfModule mod_rewrite.c>
  # The mod_rewrite solution is the preferred way to invoke
  # dynamic pages, because of its flexibility.
 
  # Add mtview.php to the list of DirectoryIndex options, listing it last,
  # so it is invoked only if the common choices aren't present...
  <IfModule mod_dir.c>
    DirectoryIndex index.php index.html index.htm default.htm default.html default.asp /mt-dynamic.php
  </IfModule>
 
  RewriteEngine on
 
  # don't serve mtview.php if the request is for a real directory
  # (allows the DirectoryIndex lookup to function)
  RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
 
  # don't serve mtview.php if the request is for a real file
  # (allows the actual file to be served)
  RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
  RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !\.(cgi|css|gif|jp*g|png)$
  # anything else is handed to mtview.php for resolution
  # passthrough query parameters
  RewriteRule ^(.*)(\?.*)?$ /mt-dynamic.php$2 [L,QSA]
</IfModule>
 
<IfModule !mod_rewrite.c>
  # if mod_rewrite is unavailable, we forward any missing page
  # or unresolved directory index requests to mtview
  # if mtview.php can resolve the request, it returns a 200
  # result code which prevents any 4xx error code from going
  # to the server's access logs. However, an error will be
  # reported in the error log file. If this is your only choice,
  # and you want to suppress these messages, adding a "LogLevel crit"
  # directive within your VirtualHost or root configuration for
  # Apache will turn them off.
  ErrorDocument 404 /mt-dynamic.php
  ErrorDocument 403 /mt-dynamic.php
</IfModule>
## ******* Movable Type generated this part; don't remove this line! *******

9.Perl版ダイナミック・パブリッシングの設定

次に、Perl版ダイナミック・パブリッシングを設定します。

初期化完了のページで、「このリンクをクリックして、設定を続けてください。」をクリックすると、設定ページに移動します。
また、ブログの「設定」ページの「プラグイン」でPerl版ダイナミック・パブリッシングの「設定を表示」をクリックし、その中の「設定を行う」のリンクをクリックしても、設定ページを開くことができます。

設定ページでは、以下の点を設定します。そして、設定が終わったら、「設定を保存」のボタンをクリックします。

設定項目設定内容
インデックスページのファイル名 メインページとアーカイブページのファイル名を指定します。
初期値は「index.html」ですが、BlogをPHP化している方は「index.php」に変えてください。
ページが見つからないときの移動先のURL 間違ったアドレスのページに接続されたときには、エラーページに転送することができます。
その機能を使いたい場合は、この欄にエラーページのURLを入力します。
なお、この欄を空欄にした場合、間違ったアドレスに接続されたときには、「ご指定のアドレスのページは見つかりませんでした。」というメッセージが表示されます。
キャッシュの設定 Movable TypeのデータをMySQLかPostgreSQLに保存している場合、ページのキャッシュ機能を使うことができます。
キャッシュ機能を使いたい場合は、「キャッシュを使う」のチェックをオンにします。
また、キャッシュをオンにする場合、「キャッシュの容量」の欄で容量も指定することができます。

↓Perl版ダイナミック・パブリッシングの設定
perldynamic5.png

10.Blog全体を再構築する

ここまでが終わったら、Blog全体を再構築します。
これ以後は、各ページがダイナミック・パブリッシングで出力されます。

なお、再構築後にBlogの出力先ディレクトリを見ると、「~.static」という名前のファイルができています。これらのファイルは、これまでの静的再構築で作られていたファイルです。
これらのファイルは不要になりますので、サーバーから削除することができます。

11.テンプレートの先頭にXML宣言がある場合

小粋空間のテンプレートなど、テンプレートの先頭にXML宣言が入っている場合、そのXML宣言を以下のようにPHPで出力するように書き換える必要があります。

<?php print('XML宣言' . "\n"); ?>

たとえば、テンプレートに以下のようなXML宣言が入っているします。

<?xml version="1.0" encoding="<$MTPublishCharset$>" ?>

この場合、以下のように書き換えます。

<?php print('<?xml version="1.0" encoding="<$MTPublishCharset$>" ?>' . "\n"); ?>

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