シックス・アパートが携帯コンテンツ表示モジュール「TypeCast」を公開

シックス・アパートが、TypePad用の携帯コンテンツ表示モジュールの「TypeCast」を、オープンソースとして公開しました。

TypeCastのページ

TypeCastは、同社のTypePadの携帯電話表示機能を、モジュールとして独立させたものです。
TypeCastのページによると、TypeCastは以下のような動作をするモジュールということです。

TypeCastは、汎用的なAtom Publishing Protocolによって取得したコンテンツを、各社のHTMLフォーマットに自動的に変換して出力します。

このように、TypePadはWebブラウザとWebアプリケーションの間に入って、コンテンツを携帯電話向けに変換するモジュールです。
WebアプリケーションがAtom Publishing Protocolに対応していれば良く、Webアプリケーションの種類を選ばないのが特徴です。

ただ、現状ではまだ開発中ということで、一般ユーザー向けではありません。
こちらでインストールを試みましたが、TypeCastのページに書いてある通りにインストールすると、不足しているPerlのモジュールがいくつか出てきました。
それらを手動でインストールし、モジュールの不足は解消したものの、CGIの実行時にエラーが発生し、残念ながらうまく動作させることができませんでした。

デバッグ用のコードを入れて動作を追ってみましたが、途中で力尽きました。
さらに開発が進めば、問題が解決すると思われますので、それまで待つ方が良いでしょう。

なお、TypeCastのページには、インストールの手順は書かれていますが、「携帯でどのようなアドレスにアクセスすれば良いか」ということが書かれていませんでした。
ソースコードを見た限りでは、「http://TypeCastのインストール先/tc.cgi?__mode=main_index&blog_id=表示するブログのID」に接続すると、ブログのメインページが表示されるようです。

また、ページはテンプレートに沿って出力されるようです。
テンプレートはMovable Typeのタグを使って記述されていました。