R.E.M.「Accelerate」

R.E.M.のニューアルバムの「Accelerate」が発表されました。
日本版は4月9日リリースですが、海外では4月1日にリリースされています。
前作の「Around the sun」から、およそ3年半ぶりの新作です。
日本版を待ちきれなかったので（笑）、輸入版を買って聞いてみました。

R.E.M.はカレッジロックの世界からデビューしたバンドで、オルタナティブ・ロックの代表的な存在です。
今回の「Accelerate」は、オリジナルアルバムとしては通算14枚目です。

前作の「Around the sun」は、イラク戦争に対する怒りがメインのテーマでした。
ただ、「怒り」といってもそれを爆発させるようなものではなく、内に秘めるようなもので、メロウな雰囲気の曲が多いアルバムでした。

それに対し、今回の「Accelerate」は、タイトル通り疾走感あふれる曲が多くなっています。
1曲目の「Living Well Is The Best Revenge」からエンジン全開で、たたみかけるような展開に引き込まれました。
演奏時間が11曲で約35分と短いですが、そう思わせないぐらいの密度の濃さです。

R.E.M.は1980年に結成されたバンドで、長いキャリアがあります。
そのぐらいのベテランになると、「守りに入る」アーティストもいます。
しかし、今回のアルバムを聞く限りでは、そのような感じは微塵もなく、非常にアグレッシブです。

2005年に来日公演を果たしていますが、このアルバムを引っさげて、ぜひまた日本に来て欲しいものです。