「ねんきん特別便」が届いた方は要チェック

昨年暮れから、「ねんきん特別便」の送付が始まっています。
ねんきん特別便は、これまでの国民年金や厚生年金の年金記録(年金に加入していたことの記録)を、年金加入者全員に送付するものです。

「宙に浮いた年金記録が5,000万件ある」ということが、大問題になっています。
ねんきん特別便には、宙に浮いた年金記録を解消するために、年金加入者自身からの情報を募る目的もあります。
2008年3月末までにねんきん特別便が届いた人は、年金記録が宙に浮いている可能性が高いので、内容をよく確認する必要があります。

この「ねんきん特別便」が、私にも送られてきました。
内容を確認したところ、記録が抜けている箇所がありました。

日本の年金制度の概要

現在の日本の年金制度では、20歳から60歳のすべての国民は、おおむね以下のように年金に加入する義務があります。

職業加入する年金
会社員厚生年金
公務員共済年金
自営業、主婦、学生等国民年金

なお、厚生年金や共済年金に加入している場合、見た目はそれらの年金だけに加入しているように感じられるかも知れません。
ただ、厚生年金や共済年金の加入者は、国民年金の「第2号被保険者」と呼ばれ、国民年金にも加入しているという扱いになっています。

加入していた年金によって、原則として65歳から、以下の年金を受給することができます。

加入していた年金受給できる年金
国民年金老齢基礎年金
厚生年金老齢厚生年金
共済年金退職共済年金

なお、前述したように、厚生年金や共済年金に加入していた人は国民年金にも加入していたことになります。
そのため、老齢厚生年金や退職共済年金を受給できる人は、老齢基礎年金も合わせて受給できます。

ねんきん特別便の記載内容

ねんきん特別便には、「自分がいつからいつまでどの年金に加入していたか」という情報が記載されています。
ただ、「年金に加入していないことになっている期間」については、情報は記載されていません。
その期間こそが、記録から抜けている可能性が高い期間です。
にもかかわらず、そこを分かりやすく記載していないという問題があります。
そのため、加入していた期間をよく見て、抜けている期間をチェックする必要があります。

私の年金記録は、以下の写真のようになっていました。
これを見ると、平成4年4月1日に国民年金加入資格を一度喪失し、平成5年2月13日に国民年金の加入資格を再度得たことが分かります。
そして、この間(平成4年4月1日~平成5年2月13日)は、年金に入っていなかったことになります。
しかし、この期間は私は会社勤めをしていたので、厚生年金に加入していたはずです。
その記録が抜けています。

nenkin.jpg

およそ10か月分の漏れですが、現在の年金制度が将来も維持されると仮定すると、受給できる年金額が1年あたり3万数千円ほど違ってくると思われます。
なお、受給できる年金額は、金融広報中央委員会のこちらのページでシミュレーションしました。

このように、記録に漏れがあると、将来に受給できる年金額が減ってしまいます。
3月末までにねんきん特別便が送られてきた人は、しっかりと内容をチェックして、抜けている期間があれば訂正依頼を出すようにしてください。

ちなみに、新聞等によると、ねんきん特別便が届いているにもかかわらず、「訂正あり」と回答した人はごくわずかだそうです。
前述したように、ねんきん特別便の見方が分かりにくいのが原因です。
見方が分からない方は、お近くの社会保険事務所に行って、よく問い合わせた方が良いでしょう。

特に、転職を繰り返した方や、働いた後に結婚して主婦になった方などでは、記録の漏れが出やすいです。
そのような方は、よく注意する必要があります。

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