日経平均株価14,000円台回復

今日の日経平均株価は、昨日より206.58円上昇して、14,031.30円で終わりました。
終値での14,000円台をつけたのは、1月11日以来、およそ1ヶ月半ぶりです。

↓最近半年の日経平均株価の動き
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1月22日に日経平均株価は12,573.05円まで下落しました。
サブプライムローン問題や、それに関連してモノライン(※)の業績悪化の問題がクローズアップされ、先行き不安感が非常に高まったことから、株価が大きく下落しました。

その後、アメリカの景気対策の発表や、矢継ぎ早に行われた利下げ、またモノラインの救済策の具体化など、悪材料が少しずつ後退してきました。
それによって株価下落に歯止めがかかり、徐々に株価は戻りつつあります。

また、昨日はアメリカのIBMが150億ドルもの自社株買いを発表しました。
自社株買いは、1株あたり利益の上昇につながり、株価上昇の要因となりやすいです。
このことも、アメリカの市場を支える働きをしました。

このまま株価上昇が続いて欲しいところです。
ただ、ここ最近の株価のパターンからすると、底値を打ってから1か月~1ヶ月半ほどすると、株価が下がりだす傾向が見られます。
1月の安値から日経平均株価は約12%上昇し、14,000円をつけたことで、達成感による売りが出ることも考えられます。

また、前述したように、金融市場の動揺は収まりつつありますが、アメリカの景気の先行きの不透明感は強いです。
また、2月20日には、内閣府が景気の基調判断を下方修正する見込みというニュースも出ていて、日本の景気の先行きも明るくありません。

このようなことから、個人的には、現在の株価の動きは戻りの範囲内だと見ています。

(※)モノライン
「monoline」のことで、広い意味では、単一の種類の保険を扱う保険会社のことです。
特に、債券が不履行になることを保証している保険会社のことを指します。