大阪証券取引所がジャスダックを買収か

毎日新聞によると、大阪証券取引所が、新興企業向け市場のジャスダックを買収する方向だということです。

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現在、新興企業向けの市場としては、ジャスダックの他に、東証のマザーズや、大証のヘラクレス、また地方の証券取引所にある市場など、複数の市場が存在しています。
しかし、2006年のライブドアショック以降、新興企業向け市場は低迷傾向が続いています。
ジャスダックの大株主は日本証券業協会ですが、今の状況に対して、ジャスダック株を売却して、市場を再編したい意向を表明していました。

再編の案として、「東証に統合する」「大証に統合する」など4つの案が出ていました。
その中で、大証がジャスダックの統合に前向きであり、今回のニュースが出てきました。
このニュースによると、大証はジャスダックを買収して、ヘラクレスをジャスダックに吸収する形を取る模様です。

大証では元々は関西企業向けの市場ですが、取引が東証に集中するようになって、大証での株式の取引は東証にはるかに及びません。
先月の東証一部の売買代金はおよそ61兆円ですが、大証一部は3兆円強ほどです。
大証の現在の主力は、日経225先物や日経225オプションなどのデリバティブ系になっています。
大証がジャスダックを買収すれば、日本の新興企業向け市場の中では圧倒的になり、大証の存在感が高まることになります。

買収はまだ確定しておらず、紆余曲折もありそうですが、今後の展開に注目したいです。