JASDAQに新市場「NEO」が誕生

JASDAQは、日本の新興企業向けの株式市場の中では良く知られた存在です。
このJASDAQに、新たに「NEO」という市場が今日(11月13日)開設されました。
JASDAQよりも、より若いベンチャー企業をターゲットにした市場です。

また、NEOの第1号銘柄として、(株)ユビキタスが上場しました。

JASDAQ自体も新興企業向け市場ですが、NEOは上場審査基準がJASDAQよりやや緩やかで、よりベンチャー向けの市場です。
両市場の上場審査基準の主なポイントは以下の通りです。

基準JASDAQNEO
上場時株主数1万単元未満…300人以上
1万単元超2万単元未満…400人以上
2万単元超…500人以上
300人以上
上場時価総額10億円以上10億円以上
利益直前事業年度に当期純利益が計上されているか、経常利益が5億円以上
ただし、上場時価総額が50億円以上なら赤字も可
基準なし
純資産直前事業年度末に2億円以上直近事業年度末にマイナスでない

また、NEOでは「マイルストーン開示規則」があります。
これは、事業の進捗状況や、今後の見通し、未達成の場合の要因などを開示するものです。
業績・財務の概況を発表してから2週間以内に、マイルストーンを開示するよう定められています。

サブプライムローン問題で、日経平均株価が年初来安値をつけるという厳しい状況の中で、NEOはスタートしました。
しかし、第1号上場銘柄のユビキタスは買いが売りを大幅に上回り、上場初日の気配値の上限(公募価格の3倍)の30万円で買い気配となって、初値がつきませんでした。
初値は明日以降に持ち越されますが、公募価格を大幅に上回りそうです。