「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」の続編にあたり、PHP組み込みの関数や、独自の関数を作る方法などを解説します。
Kindle本で、定価400円です。
Movable Type 4 βレビュー(その6・コメント関連)
Movable Type 4では、コメント関連の機能も強化されています。
今日はこれについてレビューします。
1.各種の認証機能に対応
これまでのMovable Typeでは、独自の認証機能として「TypeKey」がありました。
TypeKeyでログインしているかどうかで、コメントを即時公開するかどうかを分けるといったことができます。
Movable Type 4では、TypeKeyに加えて、以下の認証にも対応しています。
- Movable Type独自(TypeKeyとは別)
- OpenID
- VOX
- LiveJournal
たとえば、VOXのアカウントを持っている人なら、そのアカウントでログインしてコメントすることができます。
2.Captcha機能
コメントスパムを避ける方法の1つとして、画像でコードを表示して、そのコードを入力させるものがあります(Captcha)。
これまでも、プラグインでCaptcha機能を実現することができました。
Movable Type 4では、Captcha機能を標準で装備しています。
ログインしていないユーザーがコメントしようとした場合、Captchaを働かせることができます。
3.コメントに対する返信
従来のMovable Typeでは、コメントとそれに対する返信は、区別されていませんでした。
一方、Movable Type 4では、管理画面の中で、コメントに対して返信を行う機能があります。
管理者だけでなく、管理者が承認した他のユーザーも、管理画面にログインして返信を行うことができます。
また、返信機能に関連して、以下のようなテンプレート・タグが追加されています。
テンプレート・タグ | 種類 | 内容 |
---|---|---|
MTCommentReplies | コンテナ | コメントへの返信を順に出力する |
MTCommentParent | コンテナ | 返信先のコメントを出力する |
MTCommentRepliesRecurse | 変数 | 返信を再帰的に出力する |
MTIfCommentReplies | 条件 | コメントに返信があるかどうかを判断する |
MTIfCommentParent | 条件 | 返信先のコメントがあるかどうかを判断する |
たとえば、以下のようにタグを組むと、コメントとその返信を行った人を、ツリー表示することができます。
<MTComments> <MTCommentsHeader><ul></MTCommentsHeader> <MTIfCommentParent> <MTElse> <li> <MTCommentAuthor> <MTIfCommentReplies> <MTCommentReplies> <MTCommentsHeader><ul></MTCommentsHeader> <li> <MTCommentAuthor> <MTCommentRepliesRecurse> </li> <MTCommentsFooter></ul></MTCommentsFooter> </MTCommentReplies> </MTIfCommentReplies> </li> </MTIfCommentParent> <MTCommentsFooter><ul></MTCommentsFooter> </MTComments>
返信機能を使えば、一般的な掲示板のようなシステムを作ることもできそうです。