日銀が利上げを発表

日本銀行は、昨日(2007年2月21日)開催された金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利(※)の誘導目標を年0.25%から年0.5%に引き上げることを決定しました。

※無担保コール翌日物金利
金融機関同士で、資金を無担保で貸し借りする際の金利の1つで、翌日に返済する場合に適用される金利のこと。

現在の日本では超低金利状態が続いています。
しかし、景気が穏やかに拡大している中で、超低金利の状態を放置すると、バブルの原因になる可能性もありますので、放置しておくのは適正とは言えません。

先月の金融政策決定会合でも、利上げするかどうかの判断が行われましたが、その際には利上げが見送られました。
しかし、昨年の10~12月期のGDP(国内総生産)の伸びが年4.8%と高かったことなどから、日銀は利上げに踏み切りました。

今回の利上げを受けて、銀行の預金の金利も引き上げの傾向になります(ただし、上げ幅は年0.1%程度)。
一方、住宅ローン等の金利も引き上げ傾向になります。
預金者にとってはかすかに嬉しいですが、変動金利のローンを組んでいる方には厳しくなります。
地価も下げ止まり感が強くなっていますし、建材も値上がりしているということですので、家を建てようという方は早めにしておく方が良いと思われます。