ユーロ高

日本人の場合、「為替レート」と聞くと、円と米ドルの為替レートが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、米ドルだけが通貨ではありません。

ここ数年、円に対しユーロがじりじりと高くなっています。
最近では、一時的に1ユーロが150円を超えた日もあります。

1999年にユーロが使われるようになった時点では、1ユーロ=130円程度でした。
その後しばらくはユーロ安方向に向かい、2000年には一時90円を割るところまでユーロ安になりました。
しかし、その後はほぼ一貫してユーロ高傾向jが続いています。

↓円=ユーロレートの動き
円=ユーロレートの動き

ヨーロッパへの輸出が多い企業にとっては、ユーロ高は大きなメリットになります。
一方、ヨーロッパからの輸入品は、円建てでは値上がりすることになります。
一部の高級ブランドの中には、値上げを決めたところもあるそうです。

ヨーロッパの景気がよく、金利も上昇傾向なので、ユーロが買われて高くなっています。
1ユーロ=150円という節目を通過したので、そろそろ一服があるかも知れませんが、ヨーロッパの景気が良い状態が続けば、さらにユーロ高になることも考えられます。

ただ、日本も今後は金利が上がっていくことが予想されています。
ユーロとの金利差が小さくなれば、ユーロ高が終わることも十分に考えられます。