Windows環境のバックアップ(その1)

先日、とある知り合いから「パソコンが起動しなくなったので見て欲しい」と言われました。
どうやら、Windowsのシステムのファイルが一部壊れたようで、どうにもならない状態でした。
仕方がないので、別のパソコンにハードディスクをつなぎ変えて、可能な限りファイルをバックアップしてから、Windowsを再インストールしました。

この例のように、ウィルスにやられたり、何らかの不具合でファイルが壊れたりすると、Windowsが起動しなくなることがあります。
起動しなくなってしまうと、復旧するのが大変です。
Windowsを再インストールし、その他のソフトもインストールし、さらに各種の設定を行うと、まる1日はつぶれてしまいます。

そこで、このような事態に備えて、Windows環境を丸ごとバックアップし、万が一の時にはすぐに復元できるようにしておくと良いです。
また、復元をしやすいように、環境を整えておくことも重要です。
今日から数日に分けて、Windows環境のバックアップと、そのための環境の整え方について、概要を書きます。

1.Windowsとデータのドライブを分ける

パソコンのハードディスクの中には、さまざまなファイルが保存されています。
ただ、Windowsのシステムと、各種のデータファイルとが同じドライブに保存されていると、Windowsが壊れたときにデータファイルのバックアップが困難になります。

WindowsのシステムはCドライブに入っていますので、データファイルはC以外のドライブに保存するようにします。
そうすると、Windowsが壊れても、データファイルに影響を及ぼさずに、Windowsだけを再インストールすることができます。

2.ハードディスクを増設する

しかし、パソコンによっては、ハードディスクがCドライブだけになっていることもあります。
また、Cドライブ以外にDなどのドライブがあっても、その容量が少ない場合もあります。

このような場合の解決法の1つは、外付けハードディスクを増設することです。
いろいろなメーカーから外付けハードディスクが販売されていて、値段は1万円ぐらいからあります。

3.ドライブを分ける

もし、Cドライブに十分な空き容量があって、Cドライブ以外にドライブがない場合は、Cドライブを分割してDドライブを作ることができます。
また、Cドライブに空き容量があって、Dドライブの容量が少ない場合は、Cドライブの空き容量をDドライブに移すことができます。

このようなことを行うには、市販の「パーティション管理ソフト」というジャンルのソフトを使います。
例として、ネットジャパンから販売されている「Partition Manager 7.0 Professional Edition」というソフトがあります。
ただ、この手のソフトは、トラブルが起こると修復するのが難しいので、初心者には向きません。