「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」の続編にあたり、PHP組み込みの関数や、独自の関数を作る方法などを解説します。
Kindle本で、定価400円です。
はてなとdel.icio.usの被ブックマーク数を得るプラグイン(その3)
2007年1月2日
このプラグインを改良したバージョンを公開しました。
Movable Type 3.3以降専用ですが、より簡単に利用できるようになっています。
「はてなとdel.icio.usの被ブックマーク数を得るプラグイン」の最終回として、巡回スクリプトのオプションの指定方法や、その活用方法を解説します
1.オプションの種類
このプラグインでは、Windowsパソコンで巡回のスクリプトを実行し、その結果をサーバーに送信するという仕組みを取っています。
このスクリプトでは、以下のオプションを指定することができます。
オプションの書き方 | 内容 |
---|---|
blog_id=○ |
巡回するBlogのIDを指定します。 複数のBlogを管理している場合に使います。 |
lastn=○ |
最新のエントリーから○件だけを巡回対象にします。 新しいエントリーほどブックマークされやすく、古いエントリーはほとんどブックマークされないと思われます。 そこで、普段は最新のエントリーだけを巡回して、たまに全エントリーを巡回すると効率的です。 そのようにしたい場合にこのオプションを使います。 |
offset=○ |
最新のエントリーから○件を飛ばして、その次のエントリーから巡回します。 |
post=1 |
前回の巡回結果をサーバーに再送信します。 サーバーの状況によっては、巡回結果の送信に失敗することがあります。 そのようなときに、このオプションを指定すれば、前回の巡回結果を再送信することができます。 なお、このオプションを指定する場合、lastnとoffsetのオプションは無効です。 |
outfile=○ |
「post=1」オプションを動作させるために、巡回結果はファイルに保存するようにしています。 デフォルトでは「bookmarkcount.txt」というファイル名をつけます。 それ以外のファイル名にしたい場合は、このオプションで指定します。 |
infile=○ |
「post=1」オプションで巡回結果を再送信する際の、データファイルの名前を指定します。 デフォルトでは「bookmarkcount.txt」というファイル名が使われます。 巡回の際に「outfile=○」で別のファイル名を指定した場合は、このオプションでそのファイル名を指定します。 |
silent=1 |
スクリプトの処理が終わったときにはメッセージが表示されますが、そのメッセージを表示しないようにしたい場合は、このオプションを指定します。 |
2.オプションの指定方法
オプションを指定するには、ショートカットを作成する際に、「リンク先」の欄でスクリプトのファイル名の後にオプションをスペースで区切って並べます。
例えば、「最新の30エントリーだけを巡回し、結果のメッセージを表示しない」という場合だと、以下のように書きます。
cscript (スクリプトの保存先フォルダ)\getbookmarkcount.vbs lastn=30 silent=1
3.複数のオプションの使い分け
getbookmarkcount.vbsへのショートカットを複数個作って、それぞれに別々のオプションを指定すれば、オプションを使い分けることができます。
例えば、「普段は最新30エントリーだけを巡回し、たまに全エントリーを巡回したい。また、巡回結果の送信に失敗した場合に、再送信もできるようにしたい」としましょう。
この場合、3つのショートカットを作り、それぞれに以下のオプションを指定します。
番号 | オプション |
---|---|
1 | lastn=30 |
2 | オプション指定なし |
3 | post=1 |
普段は1番のショートカットを起動します。これで最新の30エントリーが巡回されます。
全エントリーを巡回したい場合は、2番のショートカットを起動します。
また、巡回結果の送信に失敗した場合は、3番のショートカットを起動します。
4.Windowsへのログオン時に自動巡回する
Windowsのスタートメニューの「スタートアップ」のフォルダにショートカットを入れておくと、Windowsにログオンするときにそのショートカットが起動されます。
したがって、getbookmarkcount.vbsへのショートカットを「スタートアップ」のフォルダに入れておけば、Windowsへのログイン時に自動的に巡回することができます。