くるり「アンテナ」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

アンテナSinger Songerの関係くるりを知りましたが、ネットで試聴してみるとなかなか面白いバンドだったので、メジャーデビュー後の全アルバムを聞いてみました。
その中から、現時点での最新アルバムの「アンテナ」を紹介したいと思います。

くるりは一箇所にとどまることのないバンドで、アルバムごとに雰囲気が大きく変わってきています。
最初の2作はオルタナティブ系でしたが、3作目の「Team Rock」ではテクノを取り入れるなど大胆にサウンドを変え、4作目の「The World Is Mine」ではさらに幅広いジャンルの音楽を取り入れています。

しかし、5作目の「アンテナ」では、また大きくサウンドが変わっています。
シングルとなっている「ロックンロール」は明るく爽やかな曲ですが、残りの曲はどちらかといえば重い雰囲気で、Singer Songerとはまた違った世界観があります。
メロディラインやコード進行に日本民謡的なものを取り入れている曲もあったりして、これも以前にはなかった展開です。

個人的には、7曲目に収録されている「黒い扉」が、このアルバムの中ではベストの曲です。
8分ほどもある長い曲で、ギターソロが大半を占めていますが、「いぶし銀」とでもいえるソロです。
リーダーの岸田さんはまた30歳にもならないですが、こんなに渋いソロを演奏できることに関心しました。

最近では京浜急行電鉄のCMソングを演奏したりしていますし、8月にはニューシングルも発売されます。
2月に発売されているシングルの「Birthday」は、「アンテナ」とはかなり違ってポップな曲になっているので、ニューシングルでどんな音を出してくるのか興味津々です。