Raspbianのインストール(NOOBS編)

Raspberry Piはパソコンに近く、OSをインストールして使います。
一般的には「Raspbian」を使うことが多いです。
今回は、Raspbianを「NOOBS」というツールでインストールする方法を紹介します。

RaspbianとNOOBS

Raspberry Piでは、いくつかのOSをインストールすることができます。
その中で、Raspbianが最もよく使われています。
RaspbianはRaspberry Pi用のLinuxで、Linuxのディストリビューションの1つであるDebianをベースにしています。

Raspbianのインストール方法は、大きく分けて2通りあります。
その1つが、「NOOBS」(New Out Of Box Softwareの略)を使う方法です。
NOOBSは、Raspbianなどの各種OSをインストールするためのツールです。
初心者の方には、NOOBSを使ってRaspbianをインストールすることが推奨されています。

microSDカードのフォーマット

現状のRaspberry Piでは、ストレージとしてmicroSDカードを使います。
OSをインストールする際には、WindowsやMacのパソコンでmicroSDカードをフォーマットし、NOOBSを書き込むことから始めます。

microSDカードのフォーマットには、「SDカードフォーマッター」を使うことが推奨されています。
SDカードフォーマッターのページからダウンロードして、パソコンにインストールします。
その後、microSDカードをパソコンに挿入し、SDカードフォーマッターでフォーマットします。
SDカードフォーマッターの使用方法は、マニュアルのPDFをご参照ください。

NOOBSのダウンロードと解凍

次に、NOOBSのダウンロードページからNOOBSを入手します。
NOOBSのほかに「NOOBS LITE」というものもありますが、LITEではなく、通常のNOOBSをダウンロードします。

ダウンロードが終わったら、そのZipファイルを解凍して、その中身をフォーマット済みのmicroSDカードに保存します。

NOOBSからRaspbianをインストール

microSDカードの準備ができたら、Raspberry PiのmicroSDカードスロットに差し込みます。
また、USBポートにキーボードとマウスを接続し、HDMIにディスプレイを接続します。
そして、ACアダプタをAC用のMicro USBポートに接続して、Raspberry Piを起動します。

しばらくするとNOOBSが起動します。
画面下端に言語とキーボードを選択する箇所がありますので、言語で「日本語」、キーボードで「jp」を選択します。
そして、ダイアログボックス内のインストールするOSを選択する箇所で「Raspbian」のチェックをオンにします。

言語/キーボード/OSの選択

最後に、ダイアログボックス左上の「Install」のボタンをクリックします。
イメージを書き込んでも良いかどうかを尋ねるメッセージが表示されますので、「はい」のボタンをクリックします。
これでインストールが始まります。インストールにはしばらく時間がかかります。

インストールが終わると「OS(es) installed successfully」とメッセージが表示されます。
「OK」ボタンをクリックすると、Raspberry Piが再起動して、しばらくするとデスクトップが表示されます。

デスクトップの画像

なお、Raspbianをシャットダウンするには、画面左上のラズベリーのアイコンをクリックし、メニューの「Shutdown」を選んで、次に表示されるダイアログボックスで「Shutdown」のボタンをクリックします。

NOOBSからインストールできない場合

microSDカードの種類によっては、NOOBSを入れてRaspberry Piを起動しても、何も起こらない場合があります。
そのようなmicroSDカードの場合、NOOBSではなく、Raspbianのイメージファイルを書き込めば起動できる場合があります。
この方法は後日解説します。