PSGI版Movable Typeを試してみた

スカイアークシステムのMTエンジニアブログに、「FastCGIと比べて約1.4倍のスピード! 開発中のmt.psgiを使ってみた」という記事がアップされていました。
そこで、私もPSGI版Movable Typeを試してみました。

PSGIは、WebアプリケーションとWebサーバーを接続する際の、Perlでのインターフェース仕様です。
WebアプリケーションをPSGI対応にしておけば、各種Webサーバーへの対応を簡単に行えるようになります。

試しに、CentOS 6のローカルサーバーに、PSGI版のMovable Typeをインストールしてみました。
PSGI版Movable Typeのインストールと起動は、元記事を参考に行いました。
PSGIでは各種のWebサーバーに対応できますが、元記事と同様にplackを使いました。
また、こちらで試した限りでは、インストール終了後、mt-upgrade.cgiから次に進まない状態になったので、mt.psgiを再起動して対処しました。

管理画面を使ってみたところ、レスポンスがかなり改善されていました。
CGI版のMovable Typeとは雲泥の差と言って良いと思います。
例えば、ブログ記事一覧のページは比較的重いですが、それでも2秒弱で表示されます。
ブログの設定などの軽いページだと、1秒を切ります。

PSGI版のMovable Typeを使うには、サーバーにPSGI関係のモジュールをインストールすることが必要ですので、レンタルサーバーではなかなか使えないと思います。
しかし、最近では安いVPSやクラウドの選択肢が増えてきましたので、VPSやクラウドで使うと良いと思います。

今のところ、PSGI版Movable Typeは、githubのMovable Typeの「develop」のブランチにあります。
正式版にマージされるかどうかは分かりませんが、おそらくマージされると思います。
Movable Type 5.2あたりで、PSGI版が標準装備になりそうです。