3G等に対応したモバイルルーター

iPadをはじめとして、家の外でネットに接続したい機器を複数台持つことが増えてきました。
ただ、それぞれの機器で3G等の回線を契約すると、通信料金がかさんでしまいます。
このような中で、3G等の回線に対応したモバイルルーターの選択肢が増えてきました。

モバイルルーターの概要

モバイルルーターは、持ち運びできるようなルーターの総称です。
一般のルーターと同様に、Ethernetポートや無線LANの機能を搭載していて、パソコンやiPad等の機器を接続することができます。
また、バッテリーを内蔵していて、電源がなくても使える製品が多いです。

インターネット側は、一般のプロバイダの回線に接続する機器もありますが、3G等の回線に接続できる機器が増えてきました。
このような機器を使えば、3G等の回線をモバイルルーターに集約した上で、パソコンやiPad等からどこでもインターネットに接続することができます。

イーモバイル

モバイルデータ通信の中で、エリアの広さ/通信速度/料金のバランスを考えると、今のところはイーモバイルが一番だと思います。

イーモバイルは「Pocket WiFi(D25HW)」というモバイルルーターを販売しています。

下り最大7.2Mbps/上り最大5.8Mbpsの速度で通信することができ、またバッテリー内蔵で最大で連続4時間通信することができます。
料金プランとして、完全定額のデータプラン(月4,980円)と、2段階定額のスーパーライト(月1,000~4,980円)/バリュー(月2,980~5,980円)/ギガ(月3,980~5,980円)があり、利用頻度に応じてプランを柔軟に選べる点も良いです(料金プランは「新にねん」の長期契約割引を使った場合)。

UQ Communications

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icon通信速度を優先するなら、今のところはUQ CommunicationsのWiMAXが一番でしょう。

WiMAX対応したモバイルルーターも、いくつか販売されています。

その1つの製品として、NECの「AtermWM3300R
icon」があります。

UQ Communicationsでは、完全定額制の「UQ Flat」(月4,480円)/2段階定額制の「UQ Step」(月380円~4,980円)/1日定額制の「UQ 1Day」(24時間600円)の3種類の料金プランを提供しています。
首都圏や地方主要都市での利用が中心で、かつ通信速度が必要な方なら、UQ Communicationsを使うのが良いかと思います。

日本通信

日本通信 bモバイルSIM U300 1年(365日)使い放題パッケージ BM-U300-12MS日本通信は、NTTドコモの3Gネットワークを借りて、データ通信サービスを提供しています。

今年4月には、「b-mobile SIM U300」というSIM単体の商品を発売しました。

また、b-mobile SIM U300を装着できるモバイルルーターの「b-mobile WiFi」も、今日(5月19日)から予約受付が始まりました。

b-mobile SIM U300のメリットは、料金が安いことです。
1年前払いだと29,800円(月あたり約2,480円)で、時間無制限に接続することができます。
また、NTTドコモの回線を使っていますので、エリアも広いです。
一方、帯域制限があって、上り/下りとも300Kbpsに制限されているので、YouTube等の帯域が必要なサービスには向いていません。

なお、b-mobile WiFiは、SIMロックフリーのモバイルルーターです。
b-mobile SIM U300だけでなく、NTTドコモとソフトバンクのSIMを使うこともできるということです。

NTTドコモ

NTTドコモは、iPad向けにSIMを単体発売することに意欲を見せていました。
しかし、日本向けのiPadがSIMロックで販売されることになったため、NTTドコモはiPad用のSIMの単体発売を断念しました。
その代わりに、NTTドコモの3Gに対応したモバイルルーターを提供することを、昨日(5月18日)発表しました。

「定額データプラン」の新規お申込み料金割引キャンペーンを実施

料金は2段階定額制で、6月1日~9月30日のキャンペーン期間中に申し込むと、申込から1年間は月額1,000~4,410円、その後は月額1,000~5,985円で、NTTドコモの3Gを使ったデータ通信を行うことができます。
料金はやや高めですが、エリアが広いのがメリットです。