「【MT東京-10】Data API 2.0」終了

昨日(2015年2月22日)、MT東京主催のイベント「【MT東京-10】Data API 2.0」を開催しました。

今回のMT東京は、タイトル通りData APIをテーマにしました。

JavaScriptテンプレートエンジンで活かすData API

まず、私から「JavaScriptテンプレートエンジンで活かすData API」というセッションをさせていただきました。
MTDDC Meetup TOKYO 2014でも同じタイトルのセッションを行いましたが、それに若干プラスアルファしてお話ししました。

Data APIは、管理画面を使わずに、プログラムから様々な形でMovable Typeを操作する仕組みです。
データの取得/作成/更新/削除を行うことができます。

ただ、Data APIではプログラムを書くことが必要です。
プログラムができない方は、プログラマーと連携して作業することが必要になります。
その際に、デザインとロジックを分離するために、テンプレートエンジンを使うことをお勧めしたいというお話をしました。

wonderdriving.com ブログメディアにおけるData APIの活用について

2つ目のセッションとして、ワンダーツー株式会社の上野様より、「wonderdriving.com ブログメディアにおけるData APIの活用について」というお話をいただきました。

ワンダーツー様では、Movable Typeを使って、「ワンダードライビング」というブログメディアを運用されています。
この中に人気記事の一覧を表示する部分があり、以前はスクリプトで定期的に表示を更新していたそうです。
しかし、Movable Type 6の登場に合わせてリニューアルを行った際に、人気記事一覧をData APIで更新する仕組みに変えたとのことです。
そのことについてお話しいただきました。

また、先日登場したMovable Type 6.1で、Data APIがバージョン 2.0になり、機能が増えました。
ワンダードライビングも、Data API 2.0に合わせてリファクタリングしているとのことでした。

DataAPIによるWebアプリケーション開発

3つ目のセッションとして、合同会社アライアンスポートの常盤様より、「DataAPIによるWebアプリケーション開発」というお話をいただきました。

アライアンスポート様の事例の1つに、東京書籍株式会社の教員向けサイト「教えUP!」があります。
教えUP!は教員のコミュニティで、教え方のノウハウについて教員同士がコミュニケーションするようなサイトだそうです。

記事に対してコメントが付くようなサイトであり、動的に変化していく部分が多いので、そこにData APIを活用したとのことです。
使いやすい機能を実装するために、Data APIを独自に拡張して対応したそうです。
Movable Typeは単なるCMSではなく、アプリケーションフレームワークとして作られているので、この案件のような複雑なサイトにも対応することができることが分かりました。

始めての Data API - タイプ別 Data API 活用ガイド

最後に、シックス・アパート株式会社の高山様より、「始めての Data API - タイプ別 Data API 活用ガイド」というお話をいただきました。
Movable Type 6.1の新機能であるData API 2.0の概要や、Data APIを使った具体的な事例を紹介していだきました。
事例して、Instagram風の写真投稿サービスの「オレグラム」や、Chromeアプリとして動作する「Movabel Type Writer」などがありました。

懇親会

本編終了後に、懇親会も開催しました。
懇親会の中では、LT(Lightning Talks)も行いました。
今回は本編だけで帰られた方が多めで、やや残念でしたが、和やかな懇親会でした。

次回予告

次回のMT東京のイベントは、3月19日(木曜日)の夜に行います。
テーマは、先日発表された新サービスの「Movable Type.net」です。
また、「ピクセルグリッドの仕事術」というセッションもあり、ピクセルグリッドの中村享介様にお話しいただきます。