拙著「個人投資家は低位株で儲けなさい」が発売されました。
株価が安い「低位株」に投資する方法を解説しています。
自由国民社刊で、定価1,512円(消費税込み)です。
rebuild-pagesツールの使い方
Movable Typeのインストール先に、「tools」というディレクトリがあります。
このディレクトリには、コマンドでMovable Typeを操作するツールがいくつかあります。
その中の1つに、再構築をコマンドで行う「rebuild-pages」というツールがあります。
このツールとcronとを組み合わせることで、ブログ等の再構築を定期的に行うことができます。
ただし、サーバーにPerlのモジュールをインストールする必要があるので、共有型のレンタルサーバーでは利用できない場合があります。
1.準備
rebuild-pagesツールを使うには、準備として、必要なPerlのモジュールをサーバーにインストールします。
1-1.LWP::UserAgent::Localモジュールのインストール
まず、「LWP::UserAgent::Local」というモジュールをインストールします。
手順は以下の通りです。
- モジュールのソースコードのページにアクセスし、ソースコードに「Local.pm」というファイル名を付けて保存します。
- Movable Typeのインストール先ディレクトリの中の「extlib」→「LWP」ディレクトリの中に、「UserAgent」というディレクトリを作ります。
- 今作ったUserAgentディレクトリに、先ほど保存したLocal.pmファイルをアップロードします。
1-2.Web::Scraperモジュールのインストール
次に、Web::Scraperモジュールをインストールします。
ターミナルでサーバーにログインし、以下のコマンドを入力します。
sudo cpan Web::Scraper
なお、サーバーによっては、Web::Scarperモジュールがすでにインストールされている場合もあります。
2.rebuild-pagesツールの使い方
rebuild-pagesツールを使うには、ターミナルでサーバーにログインし、Movable Typeのインストール先ディレクトリをカレントディレクトリにした後、以下のようなコマンドを入力します。
tools/rebuild-pages --user=ユーザー名 --pass=パスワード その他のオプション
ユーザー名/パスワードには、Movable Typeに普段ログインする際のユーザー名/パスワードを入力します。
また、その他のオプションとして、以下を指定することができます。
オプション | 内容 |
---|---|
--blogid=○ | IDが○番のブログ(またはウェブサイト)を再構築します。 このオプションを指定しない場合、すべてのウェブサイト(ブログ)が再構築の対象になります。 |
--type=○ | ○で指定したタイプのテンプレートを再構築します。 タイプに指定できる値は後の表のとおりです。 このオプションを指定しない場合、すべてのタイプが再構築対象になります。 |
--path=○ | mt.cgiのパスを指定します。通常は指定不要です。 |
--host=○ | mt.cgiのホスト名を指定します。通常は指定不要です。 |
--elapse | このオプションを指定すると、再構築にかかった時間が表示されます。 |
--silent | このオプションを指定すると、再構築結果を表示しません。 |
--typeオプションに指定できる値(主なもの)
値 | 再構築対象のテンプレートの種類 |
---|---|
index | インデックステンプレート |
Individual | ブログ記事アーカイブ |
Page | ウェブページアーカイブ |
Category | カテゴリアーカイブ |
Monthly | 月別アーカイブ |
なお、--blog_idと--typeのオプションは、複数回指定することができます。
例えば、「--blog_id=2 --blog_id=3」とすると、IDが2番と3番のブログ(またはウェブサイト)を再構築することができます。
3.コマンドの例
例えば、以下の状況だとします。
- ユーザー名はfoo
- パスワードはbar
- IDが3番のブログのインデックステンプレートを再構築したい
この場合、Movable Typeのインストール先ディレクトリをカレントディレクトリにした後、以下のようにコマンドを実行します。
tools/rebuild-pages --user=foo --pass=bar --blog_id=3
4.cronと組み合わせて定期的に再構築する
cronが使えるサーバーなら、rebuild-pagesコマンドを定期的に実行して、再構築することができます。
以下のコマンドを実行するように設定します。「/path/to/mt」の部分は、Movable Typeのインストール先ディレクトリに合わせて置き換えます。
cd /path/to/mt; tools/rebuild-pages --user=ユーザー名 --pass=パスワード --silent その他のオプション
例えば、以下のような状況だとします。
- Movable Typeのインストール先ディレクトリが「/var/www/html/mt」
- ユーザー名はfoo
- パスワードはbar
- IDが3番のブログのインデックステンプレートを再構築したい
この場合、以下のコマンドをcronで定期的に実行します。
cd /var/www/html/mt; tools/rebuild-pages --user=foo --pass=bar --silent --blog_id=3
なお、cronの設定方法は、個々のサーバーのヘルプ等をご参照ください。