MT東京主催「Movable TypeケーススタディVol.1」終了

2014年4月20日に、東京・麹町のKDDIウェブコミュニケーションズ様のセミナールームにて、MT東京主催の「Movable TypeケーススタディVol.1」が開催されました。
おかげ様で、約70名の方にご参加いただき、無事に終了しました。

Movable TypeケーススタディVol.01

セッション

MT東京の概要をお話しした後、3本のセッションが行われました。

Webサイト制作の今とこれから

まず、WOORKS代表取締役社長COOの清水豊氏より、「Webサイト制作の今とこれから」というテーマでお話しいただきました。

スマートフォンやタブレットが伸びている一方、PCからのアクセスもまだまだ多く、マルチデバイス対応が必要になっています。
しかし、デバイスごとにページを出力する形だと工数がかかり、予算的に難しいことが多いです。
そこで、レスポンシブウェブデザインやCSSフレームワークを活用して、できるだけコストを上げずにWebサイトを作ることをお話いただきました。

また、現在のWebサイトでは、紙の広告を置き換えただけのページや、単にデザインが良いだけのページでは効果が出ません。
さらに、口コミで製品やサービスを選ぶ人が増えています。
このような中で、コンテンツが重要で、Movable TypeをはじめとするCMSを活用することが必須になっているというお話でした。

清水豊様のセッション

MTの特性を活かした巨大トラフィックの捌き方について

2つ目のセッションとして、Gizmodoなどのメディアを運営するメディアジーンのチーフテクニカルディレクター緒方昂児氏から、Movable Typeで巨大なトラフィックがあるサイトを運営する際のノウハウをお話いただきました。

緒方様がメディアジーンに入社した当初は、予想していたほどには、運用体制がしっかりとはしていなかったそうです。
運用体制を整備しつつ、以下のような対策を行っていったというお話でした。

  • Webメディアを運用しているからといって、Webリテラシーは決して高くはないので、Foolproofなシステムになるようにする
  • PSGIを導入して管理画面を高速化する
  • 再構築キューを利用して再構築をバックグラウンドで処理し、またrun-periodic-tasksのプロセスを複数起動して再構築を並列化して、再構築による待機工数を減らす
  • サーバーをクラウド化し、CDNも利用して、突発的なアクセス増などにも柔軟に対応しやすくする
  • HTML系のファイルとアイテム系(画像等)のファイルを別サーバーに分離する
  • 転送量課金を抑えるために、サーバーの分割方法をよく検討する
緒方様のセッション

流行し始めた日本語Webフォントの現状と未来

最後のセッションとして、ソフトバンク・テクノロジー株式会社のWebフォント・エバンジェリストの関口浩之氏から、日本語Webフォントについて、またソフトバンク・テクノロジー様で提供されているWebフォントサービスのFONTPLUSのお話をいただきました。

情報を伝える上で、フォントも美観や情緒を表現するために重要です。
以前のWebではフォントの選択肢が狭く、それ以外のフォントで表示するためには、文字を画像化するなどの手間がかかりました。
しかし、現在ではサーバー上のフォントをCSSで指定する仕組みを使えるようになり、Webフォントが実用的になってきました。

日本語では文字数が多く、フォントファイルを丸ごとダウンロードすると、表示が遅くなる問題があります。
ただ、この問題も、Webページ内のテキストを分析して必要な文字だけダウンロードする仕組みが作られ、高速に表示できるようになっています。
皆様もWebフォントを検討してみてはいかがでしょうか。

関口様のセッション

懇親会&LT

本編終了後に、懇親会およびLT(ライトニングトーク)も開催されました。
懇親会にも多くの方にご参加いただき、盛り上がりました。
また、ライトニングトークでは以下の6名の方にお話しいただきました。

スピーカー内容
竹内雄一様(フリーランス)困った駆動プラグイン開発
鈴木昌毅様(アレグロマーケティング)seoマスターEXPRESSのご紹介
三浦貴之様(ネットコンシェルジェ)ECサイト構築プラグイン『MTコマース』のご紹介
長内毅志様(シックス・アパート)Movable Type 6のライセンスについて
青木まゆみ様(フリーランス)AWSのイベントで話すネタについて教えて欲しい
高山裕司様(シックス・アパート)シックス・アパートの人材募集について

懇親会

最後に

今回のイベントは、MT東京主催での本格的なイベントとしては初めてのものでした。
至らない点もあったかと思いますが、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

なお、次回のイベントは5月23日(金曜日)の夜を予定しています。
申込み開始まで今しばらくお待ちください。