YAPC::Asia Tokyo 2013終了

2013年9月19日(木)~21日(土)の3日間、Perlの祭典であるYAPC::Asia Tokyo 2013が開催されました。
私も20日と21日に参加しました。

YAPC::Asia Tokyoは、年に1回開催されるPerlのカンファレンスです。
私は2011年から参加していて、今年が3回目でした。
年々参加者は増えていて、今年はスタッフの方々等も含めて1,131人の参加(チケットを購入しただけの方も含む)があったそうです。
また、個人スポンサーも150人ほどあったとのことです。
私も個人スポンサーをさせていただきました。

参加したセッション

多くのセッションが行われ、また交流会やPerl入学式などの参加型のイベントもいろいろと行われました。
セッションでは、初心者向けからハイエンドな話まで、いろいろな話題が取り上げられました。
中でも、Webアプリケーションフレームワーク、アプリケーションのテスト、大規模案件の運用や管理に絡む話題が多かったです。

私は以下のセッションに参加しました。

20日

  • Postcards from the Edge: The State of Perl 5 Development
  • PSGI/Plack・Monocerosで学ぶハイパフォーマンスWebアプリケーションサーバの作り方
  • BrowserStack を用いたクライアントサイドのテスト
  • 「アレ」と Perl で AWS を
  • Herokuで学ぶ、初めてのPerl
  • 0から学んだポストモダンPerl
  • CPAN Testers Reportの情報を上手に使おう!
  • Perlは他言語(から|に)何を(学んだ|教えた)か
  • 大きくなったシステムを元に新たな環境を作る取り組み
  • やさしいGitの内部構造
  • Build Your Own Exobrain

21日

  • Mojoliciousでつくる!Webアプリ入門
  • これからのPerlプロダクトのかたち
  • YAPC::Asia Tokyo 2013 特別座談会 「Rubyの良いところ語ってください 〜そんなPerlで大丈夫か?〜」
  • 本当にあったレガシーな話
  • スマフォアプリ開発を支える認証認可アーキテクチャ
  • Vagrant と Chef でプログラマブルな開発環境をつくる
  • フルテストも50msで終わらせたい 〜 FreakOutの取り組み 〜

20日は「「アレ」と Perl で AWS」のセッションが面白かったです。
「アレ」とは何かと思っていたら、何とバーコードバトラーでした(笑)。
USB接続したバーコードバトラーから読み込んだコードに応じて、Amazon EC2のインスタンスを起動したり、Route 53を設定したりするという内容でした。
ただ、バーコードバトラーのUSB接続がうまくいかず、最終的にはスーパーファミコンのコントローラで代用されていましたが、意表を突く内容で良かったです。

また、「やさしいGitの内部構造」の話も良かったです。
GitはCVS(バージョン管理システム)として使われていますが、そこから受けるイメージとは異なり、内部的にはファイルのスナップショットを記録していくシステムだというお話でした。
この点を理解していると、Gitをよりうまく使いこなせると言えます。

21日では、「Mojoliciousでつくる!Webアプリ入門」が良かったです。
占いアプリを例に取り上げ、MojoliciousでのWebアプリ開発の基本を知ることができました。
このセッションはベストトーク賞も受賞され、人気が高かったです。

「これからのPerlプロダクトのかたち」では、Perlの構文解析モジュールの紹介と、その応用の可能性についてのお話しがありました。
中でも、PerlでiOSアプリを開発できるという「PerlMotion(仮称)」が素晴らしかったです。
簡単にいえば「RubyMotionのPerl版」で、Perlのプログラムを構文解析して中間コード(LLVM)にコンパイルし、さらにそれをiOSのネイティブコードに変換するような仕組みです。
来年春には正式公開したいとのことで、期待したいです。

また、「YAPC::Asia Tokyo 2013 特別座談会 「Rubyの良いところ語ってください」」も面白かったです。
Rubyの3名の猛者の方々が、Perlに対するRubyの良さを語るという内容でした。
他の言語から良いところを学ぼうという姿勢が良かったです。

初めての登壇

これまでのYAPCはセッションを聞く側でしたが、今回はスピーカーに応募して採用され、20日に「WordPress on Movable Type」のお話もさせていただきました。
おそらく、すべてのセッションの中で、参加された方が最も少なかったと思います(笑)。
ちなみに、CMSに関連するセッションはおそらくこの1つだけでした。
セッションのスライドはこちらです。

その他

懇親会にも多くの方が参加されました。
スポンサーのDeNA様のご厚意で無料で参加することができ、ありがとうございました。

スピーカー兼個人スポンサーだったので、ノベルティを2セットいただきました。
合計でTシャツを4枚もいただいたので、しばらくTシャツは買わなくて済みそうです(笑)。
また、スカイアークさんによるトートバッグは、他のイベントでいただいたものより大きく、いろいろ使えそうです。

ご参加の皆様、またスタッフの皆様、大変お疲れ様でした。
来年もぜひ参加したいと思います。
また、次回は東北で開催されるようですので、そちらにもぜひ参加したいです。