「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
Chart APIを使ってみた
Movable Type 6には、JavaScriptでグラフを描画する「Chart API」も追加されます。
Chart APIの基本的な使い方を紹介します。
1.Chart APIの概要
Chart APIは、グラフを表示するための汎用的なJavaScriptライブラリです。
グラフ描画ライブラリのMorris.jsと、Canvas描画ライブラリのEasel.jsをベースにしています。
Movable Type 6に同梱される形を取っていますが、Movable Type 6には依存していない汎用的なライブラリです。
したがって、Chart APIを単体で使うこともできます。
とはいえ、Movable Type 6に同梱されるからには、Movable TypeのテンプレートやData APIと組み合わせて使いたいところです。
2.Chart APIのJavaScriptとCSSを組み込む
まず、グラフを表示したいページのHTMLに、以下のタグを組み込みます。
「your_host」と「path_to_chartapi」は、Chart APIのインストール先に応じて変えます。
また、jQuery(1.9.1以上)もCDN等から組み込みます。
<link rel="stylesheet" href="http://your_host/path_to_chartapi/mtchart.css"> <script src="http://・・・/jquery.min.js"></script> <script src="http://your_host/path_to_mtstatic/path_to_chartapi/mtchart.min.js"></script>
Movable Type 6をインストールしていて、テンプレートの中でChart APIを使うなら、テンプレートに以下のような部分を入れると良いです。
<link rel="stylesheet" href="<$mt:StaticWebPath$>chart-api/mtchart.css"> <script src="<$mt:StaticWebPath$>jquery/jquery.min.js"></script> <script src="<$mt:StaticWebPath$>chart-api/mtchart.min.js"></script>
3.グラフの描画先の要素を作る
次に、div要素等を使って、グラフの描画先にする要素をHTMLに入れます。
要素にはid属性を指定します。
また、CSSのwidthプロパティで幅も指定します。
例えば、idが「chart」というdiv要素を作り、幅を500ピクセルにするとして、そこにグラフを表示するとます。
この場合、HTMLに以下の部分を追加します。
<div id="chart" style="width: 500px"></div>
4.グラフを描画する
グラフを描画するには、HTMLに以下のようなJavaScriptを追加します。
new MT.ChartAPI.Graph(config, range).trigger('APPEND_TO', $('#グラフ描画要素のid属性の値'));
MT.ChartAPI.Graph関数の1つの目のパラメータ(config)で、グラフの元になるデータや、描画方法などを指定します。
また、2つ目のパラメータ(range)では、グラフ化するデータの範囲や、形式(一般的/時系列)などを指定します。
データの指定方法は、Chart APIのリファレンスのページを参照してください。
5.事例
ごく簡単な事例として、棒グラフを表示するものを作ってみました。
こちらのページでご覧いただくことができます。