日経平均株価が今年最大の下落

今日(2012年5月7日)の日経平均株価の終値は、先週末より-261.11円安い9,119.14円でした。
今年に入って最大の下落になりました。

アメリカの雇用の伸びが予測より鈍り、アメリカの景気回復に対する不安が出ました。
それに伴って、先週末のアメリカの株式市場が下落しました。

また、フランスの大統領選挙で、現職のサルコジ氏が敗れ、社会党のオランド氏が勝利しました。
フランスをはじめ、ヨーロッパ各国ではユーロ危機への対応として、緊縮財政がとられています。
しかし、オランド氏は緊縮財政に反対する立場を取っています。
ギリシャでも選挙があり、緊縮財政反対派の政党が議席を伸ばしました。
2つの選挙結果を受けて、ユーロに対する不安が高まりました。

これらの要因が重なって、今日の日本の株式市場では大幅な下落となりました。
3月末と比べて、日経平均株価は1か月強で約10%下落しています。

4月以降の下落によって、市場全体の下落度合を表す騰落レシオが、70%付近まで下がっています。
一般に、騰落レシオが70%付近まで下がると、市場全体の底を示すとされています。
そのため、そろそろ反発があっても良さそうな状況ではあります。

ただ、大きく上がる要因がないため、反発するとしても大きな上昇にはなりにくそうです。
昨年や一昨年のように、狭いレンジでの上下がしばらく続く流れになりそうです。