AnotherCustomFieldsプラグイン(MTOS用カスタムフィールド風プラグイン)リリース

先日お知らせしたとおり、MTOS 5.1でカスタムフィールドのような機能を実現する「AnotherCustomFields」というプラグインをリリースします。

1.AnotherCustomFieldsプラグインの概要

AnotherCustomFieldsプラグインは、MTOS 5.1xでカスタムフィールドのようなことができるプラグインです。
フィールド追加の定義をconfig.yamlファイルで書く必要がありますが、その点を除けばMovable Type標準のカスタムフィールドとほぼ同様の動作をします。
また、以前に出していた書籍「MTOS活用テクニック」と比べると、プラグインを自作したり、管理画面のテンプレートをカスタマイズしたりといった作業は不要で、大幅に簡単になっています。

例えば、ブログ記事にサブタイトルのフィールドを追加する場合だと、以下のようなconfig.yamlファイルを書いて、サーバーにアップロードするだけです。

name: EntrySubTitle
id: EntrySubTitle
description: ブログ記事にサブタイトルの入力欄を追加します
author_name: ご自分の名前
version: 1.00
schema_version: 1.00
object_types:
  entry:
    subtitle:
      type: string
      size: 255
      revisioned: 1
      acf:
        type: text
        label: サブタイトル
        tag: EntrySubtitle

2.AnotherCustomFieldsプラグインの機能・仕様

AnotherCustomFieldsプラグインの機能・仕様は以下の通りです。

2-1.フィールドを追加できるオブジェクト

以下のオブジェクトにフィールドを追加することができます。

  • ブログ記事
  • ウェブページ
  • カテゴリ
  • フォルダ
  • ブログ
  • ウェブサイト
  • ユーザー

ブログ記事/ウェブページの編集画面では、フィールドをドラッグアンドドロップで並べ替えることもできます。

ブログ記事の編集画面の例

その他のオブジェクトの編集画面では、フィールドのドラッグアンドドロップはできませんが、config.yamlファイルでフィールドの表示順序を指定することができます。

ブログの設定画面の例

なお、Movable Type標準のカスタムフィールドでは、アイテム(画像等)/コメント/テンプレートにもカスタムフィールドを追加することができます。
一方、AnotherCustomFieldsプラグインではこれらのオブジェクトには対応していません。

なお、Movable Type標準のカスタムフィールドでは、カテゴリごとにブログ記事に表示するカスタムフィールドを切り替えることができます。
一方、AnotherCustomFieldsプラグインでは、この機能には対応していません。

2-2.表示できるフィールドのタイプ

以下のようなタイプのフィールドを表示することができます。

  • 1行テキスト入力
  • 複数行テキスト入力
  • 日本の郵便番号
  • 日本の電話番号
  • チェックボックス
  • セレクト
  • ラジオボタン
  • 画像
  • 動画
  • 音声
  • ファイル

表示できるフィールドのタイプ

2-3.Listing Framework対応

Movable Type 5.1のListing Frameworkに対応しています。
AnotherCustomFieldsプラグインで追加したフィールドを、オブジェクト一覧の画面に表示することができます。
また、フィールドの値で絞り込みや並べ替えを行うこともできます。

Listing Frameworkに対応

なお、Listing Framework対応は、別プラグイン(CustomFieldsListing)で行います。

2-4.ブログ記事の検索

テンプレートでブログ記事を出力する際に、SearchEntriesプラグインを使うことで、検索や並べ替えを行うこともできます。
AnotherCustomFieldsプラグインで追加したフィールドも、検索や並べ替えの対象にすることができます。

2-5.Movable Type標準のカスタムフィールドとの互換性

Movable Type標準のカスタムフィールドとは、内部的な実装が異なります。
そのため、データ的な互換性はありません。

また、Movable Type標準のカスタムフィールドでは、カスタムフィールドの種類を増やすプラグインがあります(More Custom Fieldsプラグインなど)。
しかし、それらのプラグインを、AnotherCustomFieldsプラグインに適用することはできません。

3.プラグインのダウンロード

AnotherCustomFieldsプラグイン本体は、以下からダウンロードすることができます。

AnotherCustomFields_1_23.zip

また、Listing Framework対応は、CustomFieldsListingプラグインによって行います。
CustomFieldsListingプラグインは以下からダウンロードすることができます。

CustomFieldsListing_1_20.zip

いずれも、ダウンロードしたZipファイルを解凍すると、「plugins」と「mt-static」のフォルダができます。
これらのフォルダを、MTOSのインストール先ディレクトリにアップロードします。

4.サンプルのconfig.yamlファイルとテーマ

プラグインの動作をお試しいただくために、サンプルのconfig.yamlファイルとテーマをご用意しました。
ブログ記事に、サブタイトルと、記事のトップに表示する画像のフィールドを追加するものです。

AnotherCustomFieldsプラグインを使ったサンプル

サンプルは以下からダウンロードすることができます。

AnotherCustomFieldsSample_1_00.zip

Zipファイルを解凍すると、「plugins」と「themes」のフォルダができます。
AnotherCustomFieldsプラグインとCustomFieldsListingをインストールしてあるMTOS環境に、これらのフォルダをアップロードすると、フィールドが追加されます。
また、「デザイン」→「テーマ」メニューを選んで、テーマ一覧で「クラシックブログ(サブタイトル/トップ画像付き) 1.0」を選ぶと、上の画面のように出力されるテーマに切り替えることができます。

なお、Movable Type標準のカスタムフィールドと同様に、ブログ記事にフィールドを追加した直後は、ブログ記事の編集画面にはフィールドは表示されません。
「表示オプション」の部分で、各フィールドのチェックボックスをオンにすると、フィールドが表示されます。

5.プラグインのライセンスと解説書の販売

AnotherCustomFieldsプラグインは、GPLv2ライセンスで無償配布します。
また、AnotherCustomFieldsプラグイン用のCustomFieldsListingプラグインも、GPLv2ライセンスで無償配布します。
MTOS 5.1xにご自由にインストールしてお使いいただくことができます。

AnotherCustomFieldsプラグインの解説書(PDF)は、有償(9,800円)での販売とさせていただきます。
AnotherCustomFieldsプラグイン解説書特設ページでご購入いただくことができます。