6年半ぶりの為替介入

昨日(9月15日)、円高を阻止するために、政府・日銀が円売り・ドル買いの為替介入を行いました。
前回に為替介入を行ってから、実に6年半ぶりとなります。

14日の民主党代表選で、菅氏が再選されました。
菅氏は小沢氏ほどは為替介入には積極的ではないと見られていたので、今回の介入は意表を突くタイミングで行われたと言えるでしょう。

介入を行う前は、一時は1ドル=82円台を付ける場面もありました。
しかし、この介入によって、85円台まで円安になりました。

円高が進むと、外需頼みの日本企業にとっては厳しいです。
そのため、今回の介入によって、昨日は株式市場も反発し、日経平均株価は9,500円台を回復しました。

もっとも、このまま円高から円安にトレンドが変化するとは考えにくいです。
世界各国が協調して介入したものではなく、日本単独の介入なので、効果は限られます。

また、円高が進んでいるのは、アメリカやヨーロッパの景気後退懸念が強く、消去法的に円が買われているからです。
この根本的な原因が解消しない限りは、介入は対症療法にしかならない可能性が高いです。

介入によって、一時的には円高に歯止めがかかることはありそうです。
介入で時間を稼いでいる間に、アメリカやヨーロッパの景気がどう動くかが、今後の為替動向を左右すると思われます。