「WordPressで学ぶPHP(4)通信編」を発売しました。
本書は、「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造編」「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」の続編にあたり、Webブラウザとサーバー(PHP)との通信と、PHPから他のサーバーに通信することについて解説します。
WordBench埼玉勉強会に参加しました
昨日(7月17日)に、埼玉県越谷市の越谷市中央市民会館で、WordBench埼玉勉強会が開催されました。
私も参加してきました。
今回のWordBench埼玉勉強会では、WordPress 3.0がテーマになりました。
新デフォルトテーマ Twenty Ten の構造や新機能を理解しよう
まず、かとちゃん氏より、WordPress 3.0の新デフォルトテーマの「TwentyTen」について、解説がありました。
WordPress 3.0ではいくつかの新機能が追加されています。
TwentyTenテーマは、それらの新機能のデモンストレーション的な作りになっていて、WordPress 3.0の新機能を学ぶ上で役に立ちます。
中でも、「get_template_part」という新しい関数が便利だというお話しがありました。
get_template_part関数は、あるテンプレートを他のテンプレートに組み込む際に使う関数で、WordPress 3.0で追加されました。
get_header関数やget_sidebar関数を一般化したような関数で、子テーマにも対応しているので、PHPのinclude文を直接に使うより楽になります。
3.0から始めるWordPressのデータベース負荷分散
次に、Jim912氏より、WordPressのデータベース負荷分散についての解説がありました。
WordPressは動的にページを生成するので、各ページへのアクセスが多くなってくると、負荷対策が必要になってきます。
その1つの手法として、データベースを書き込み用と読み込み用に分け、読み込み用のデータベースを複数台用意して、書き込み用の内容を読み込み用に複製する、という方法を解説していただきました。
WordPressのようなデータベースの使い方だと、書き込みよりも読み込みの方がはるかに多いので、読み込み用のサーバーを複数台用意すれば、データベースへのアクセス負荷を分散しやすいです。
複数のWordPressの統合
事前に、池田百合子氏から、「複数インストールしたWordPressを、WordPress 3.0のネットワーク機能で1つにまとめたい」という質問が上がっていました。
そこで、統合の作業をその場で実演することも行われました。
基本的には、WordPress 3.0で複数のブログを作っておいて、そのデータベースのテーブルに、既存のWordPressのテーブルの内容をインポートすれば良いということでした。
ただし、wp_optionテーブルをインポートすると、ログインできなくなるなどの問題が起こるので、wp_option以外のテーブルをインポートすると良いそうです。
懇親会
勉強会の後に、懇親会も開催されました。
焼き肉を食べつつ、WordPressをネタに盛り上がりました。
今回のWordBenchも内容が濃く、非常にためになりました。
ご参加の皆様お疲れさまでした。