落ち着かない株式市場

10月の株式市場は大荒れの展開でしたが、まだまだ落ち着かない状況が続いています。
11月に入った今週も、ジェットコースターのような激しい上下が続きました。

10月28日に日経平均株価が一時7,000円を割るところまで下がりました。
それを底に急反発し、11月5日には9,500円台を回復しましたが、6日7日と大きく下落して、昨日(7日)の終値は8,583円でした。
昨日は安値では8,200円台まで下落し、その後8,900円付近まで一時回復するなど、一日の中での値幅が約600円になっています。

平常時であれば、日経平均株価が前日比で5%も動けば、かなり大きな値動きだといえます。
しかし、10月は22営業日のうち、11日間で前日比5%以上の騰落がありました。
今月に入っても、11月4日/5日の2日間で10%ほど上昇し、次の6日/7日で10%ほど下落するなど、激しい値動きが止まらない状況です。

2008年1月以降で、変動率(日経平均株価の前日比の絶対値)の25日移動平均を求めてみると、株価の動きが落ち着いていた5月~8月頃は1%程度でした(平均的には前日比で1%程度の上下があったことを示します)。
しかし、9月以降はこの値が急上昇していて、現在では5%を超えています。

↓2008年1月以降の日経平均株価と変動率の25日移動平均
2008年1月以降の日経平均株価と変動率の25日移動平均

これだけ値動きが激しく、方向感がはっきりしないと、買うのも売るのも難しいです。
値動きが沈静化するまでは、様子見で行くのが無難だと言えます。