株価急反発

今日の日本の株式市場は、全面的に大幅高の展開になりました。
日経平均株価の終値は、先週末と比べて1,171.14円高の9,447.57円でした。
値上がり率は14.15%に達し、日経平均株価の算出が始まって以来、最大の値上がり率になりました。

先週末にG7(先進7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議)が開催されましたが、その後にヨーロッパ各国が金融機関への公的資金注入/預金の全額保護/銀行間取引の政府保証など、金融安定化のための策を続々と打ち出しました。
また、アメリカでも公的資金の具体的な注入先が報道されるなど、状況が好転し始めました。
これを受けて、昨日のアメリカやヨーロッパで軒並み株価が急反発し、日本でも大幅な株価上昇につながりました。

先週は世界的に大幅な株価下落が起こり、1930年代以来の世界恐慌が起こる危険性が高まっていました。
世界各国の協調によって、かろうじて最悪の事態に歯止めがかかった形になりました。

まだしばらくは、各国の動向などの材料によって、株価が荒れる展開が続きそうです。
ただ、目先的にはリバウンドの傾向になりそうです。
日経平均株価が10,000円~11,000円程度まで戻す展開を期待したいです。

もっとも、相場の上昇がそのまま続くかと言えば、その可能性は少ないと思われます。
今後は、金融不安から景気不安に視点が移っていく展開が予想されます。
今月下旬から来月にかけて3月決算の企業の中間決算が発表されますが、業績を下方修正する企業が多く出そうです。
ここまでの株価下落で業績悪化はある程度織り込めたと思いますが、予想以上に業績が悪化しているようだと、株価が再度大幅に下落することもあり得ます。