リーマン・ブラザーズ破綻

ニュース等で報じられている通り、アメリカの証券大手(第4位)のリーマン・ブラザーズが、アメリカの破産法11条の適用を申請し、破綻しました。
また、メリルリンチがバンク・オブ・アメリカに救済合併されることも発表されました。
これを受けて、アメリカをはじめとして世界各国の市場が混乱しています。

破綻が発表された後、各国の株式市場は大幅に下落しました。
アメリカのニューヨークダウは504.48ドル下落して10,917.51ドルに下がりました。
日本でも今日(9月16日)の日経平均株価が605.04円下落して11,609.72円になり、3月17日以来の今年の最安値を更新しました。

為替でも、影響が大きいと見られるドルやユーロが下落し、相対的に円が買われて、1ドル=103円台まで円高が進んでいます。
また、景気悪化懸念から原油も売られて、この記事を書いている時点では、91ドル台まで下落しています。

昨年後半以降、金融不安が何度も繰り返されてきました。
そのたびに市場が混乱し、株価が大幅に下落しています。
下落後に一時的に若干回復するものの、上がるのは短期間で、その後にさらに落ち込む、という動きが続いています。

テクニカル的に見ると、新安値銘柄が大幅に増加するなど、現状で株価はすでにかなり売られている状態です。
売りが一巡すれば、一時的なリバウンドが起こる可能性はあります。
しかし、リバウンドが起こるにしても、よほど大きな好材料が出ない限りは、これまでと同様に短期間で終わると思われます。

リーマン・ブラザーズが破綻した原因として、アメリカ政府が支援を拒否したことが上げられています。
このままの状態が続けば、他の金融機関の中にも破綻するところが出ることが予想されます。
当面は景気回復や株価上昇は期待できなさそうです。