Safari 3.1リリース

去る3月18日に、AppleからSafari 3.1がリリースされました。
Mac版のほかにWindows版もあり、また日本語化もされています。

SafariはMacの標準Webブラウザです。
MacOS X最新版のLeopard(v10.5)で、Safari 3.0が搭載されました。
Windows用のSafari 3.0もベータ版として公開されていましたが、今回のSafari 3.1でWindows用も正式版になりました。

Safari 3.1のセールスポイントは、パフォーマンスが高いことです。
ニュースリリースによると、ページの読み込み速度がInternet Explorer 7.0の1.9倍、Firefox 2.0の1.7倍だということです。
また、JavaScriptも他のWebブラウザに比べて最大6倍速いということです。

ためしに、JavaScirptの簡単なベンチマークを行ってみました。
DOMを使って、ランダムなアルファベットを1万文字出力するというものです。

ベンチマークのJavaScriptのコード
function test() {
    var i;

    var s = new Date();
    var doc = document;
    var pElm = doc.getElementById('test');
    pElm.innerHTML = '';
    for (i = 0; i < 10000; i++) {
        var sElm = doc.createElement('span');
        var ch = Math.floor(Math.random() * 26) + 65;
        sElm.innerHTML = String.fromCharCode(ch);
        pElm.appendChild(sElm);
        if (i % 100 == 99) {
            var bElm = doc.createElement('br');
            pElm.appendChild(bElm)
        }
    }
    var e = new Date();
    var t = e.getTime() - s.getTime();
    doc.getElementById('result').innerHTML = t + ' msec';
}

Windows Vista上で主なWebブラウザでテストしてみると、以下のような結果になりました。
確かに、Internet Explorer7.0やFirefox 2.0と比べると、JavaScriptが高速に動作しています。

テスト結果(10回の平均、単位はミリ秒)
Webブラウザ時間
Safari 3.1864.2
Internet Explorer 7.01699.8
Firefox 2.0.0.121766.3
Firefox 3.0β41175.5
Opera 9.22638.6

ただ、上の結果を見ると、Operaではさらに良い結果が出ています。
この1つのテストだけで「Operaが速い」と断定することはできませんが、こちらの記事でも「Operaは速い」という結果が出ています。

最近のWebページでは、Ajax等でJavaScriptを多用する傾向があります。
そのため、JavaScriptが高速に実行されることは、大きなメリットです。
JavaScriptを多用するWebページをよく使う場合は、SafariやOperaは良い選択肢になると言えそうです。

ちなみに、Movable Typeの管理ページでは、JavaScriptがふんだんに利用されています。
Safariだと、確かに管理ページのパフォーマンスが良くなりました。