東芝がHD DVDから撤退か

昨日の各所の報道によると、東芝が次世代DVD規格として推していたHD DVDから撤退する模様です。

次世代DVDをめぐって、ソニーやパナソニックが推進する「Blu-ray」と、東芝が推進する「HD DVD」の2陣営が対立していました。
しかし、ワーナーブラザーズなどの映画業界が相次いでBlu-ray支持に傾き、また小売業世界最大手のウォルマートもBlu-ray支持を打ち出したことなどから、HD DVDは命運尽きた形になりました。

+D LifeStyleの記事によると、東芝デジタルメディアネットワーク社(デジタル家電等を扱う東芝の社内カンパニー)では、撤退を否定しているということです。
ただ、撤退をスムーズに進めるために、東芝本社が意図的に情報をリークしたのではないかという見方をしていました。
Blu-rayが圧倒的なシェアを占めつつある中で、撤退は無理もない選択だと思います。

今後、東芝もBlu-ray搭載のレコーダーを市場に投入することになると思われます。
我が家では東芝のHDD/DVDレコーダーを使い続けてきましたので、個人的には東芝がBlu-ray機を出してくれることを望んでいました。
東芝の開発陣の方々は落胆されていると思いますが、競争力のあるBlu-ray機を出していただきたいものです。

ただ、この撤退で、東芝が受けるダメージは大きいと思われます。
撤退に伴う損失は数百億円に上る模様ということです。
東芝の2007年3月期の連結経常利益は3,000億円弱でしたので、数百億円の損失が出るとなれば、株価への影響は避けられそうにありません。
明日の東芝株はかなり売られるのではないかと思われます。