日経平均株価14,000円割れ

今日の東京株式市場は先週末に続いて株価が下落しました。
日経平均株価の終値は、先週末より138.16円下落して、13,972.63円で引けました。
日経平均株価が終値で14,000円を下回るのは、2005年11月2日以来、約2年2か月ぶりです。

↓2005年1月以降の日経平均株価の動き
2005年1月以降の日経平均株価の動き

昨日(1月14日)のアメリカ市場では、IBMの業績見通しが予想を上回ったことから、ニューヨークダウが上昇して終わっていました。
それを受けて、今日の午前中の日本の株式市場も、先週末比プラスで推移していました。

ところが、午後に入ってマイナスに転じ、日経平均株価が安値で13,915.15円まで下落する場面もありました。
景気の減速観測が強いことや、ドル円の為替レートが107円台まで円高になったことが、株安につながった模様です。

ただ、チャート情報サービスのゴールデンチャート社のGC OPTICASTでチャートを調べたところ、テクニカル的には、市場全体が目先の底をつけたことを示唆する指標が出ています。
1月15日の東証一部の騰落レシオ(25日)(※)は、61.1%でした。
また、新安値銘柄数(※)は860銘柄でした。

過去のパターンだと、このような状況になると目先の底になることが多いです。
例えば、昨年8月に株価が急落したときには、8月17日が日経平均株価の底でしたが、その日に騰落レシオが56.6%、新安値銘柄が826銘柄で、日経平均株価の底に一致した動きをしていました。
このことから、短期的には株価が戻ることが予想されます。

もっとも、サブプライムローン問題が依然くすぶり続けていることなど、市場の基調には特に変化はありません。
現状の株価はすでに割安な水準だと言われていますが、市場全体の雰囲気が好転しないと、株価が上昇トレンドになることは難しそうです。

(※)騰落レシオ
ある期間(25日間を使うことが多い)の、市場全体の値上がり銘柄数の合計を、値下がり銘柄数の合計で割った値です。
市場全体が好調だと、値上がり銘柄数の方が多いので、騰落レシオは100%を超えます。
逆に、市場全体が不調だと、騰落レシオは100%を割り込みます。
騰落レシオが70%を割り込むと、目先の底であることが多いとされています。
GC OPTICASTでは、コード番号「0188」で騰落レシオのチャートを見ることができます。

(※)新安値銘柄数
新安値をつけた銘柄の数です。
1月~3月までは、前年1月からその日までの最安値をつけた銘柄が新安値銘柄です。
また、4月以降は、その年の1月からその日までの最安値をつけた銘柄が新安値銘柄です。
市場全体が底を打つ時には、新安値銘柄数が急増する傾向があります。
GC OPTICASTでは、コード番号「0187」で新安値銘柄数のチャートを見ることができます。