じてんしゃ図書館

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皆様は「じてんしゃ図書館」をご存知でしょうか?
テレビや雑誌でも取り上げられたことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるかも知れません。

その「じてんしゃ図書館」の土居一洋さんがちょうど前橋に滞在中で、昨日にお話を聞く機会がありました。

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]土居さんは現在28才で、「百年の愚行」という本を全国の図書館に広めようと、自転車で全国を回っている方です。
この本は、環境破壊、戦争、貧困の拡大など、20世紀に人類が行ってきたさまざまな愚行を、100枚の写真でつづったものです。
 
土居さんは、仕事帰りに立ち寄った書店でこの本を見つけ、食事ものどを通らないほどの衝撃を受け、「一人でも多くの人にこの本を読んで欲しい」と思い立って、図書館を回ることにしたそうです。
ところが、図書館によっては話を聞いてもらえないところもあり、そう簡単にはことが進まなかったそうです。
そこで、「自分自身も図書館になれば、より多くの人に本を読んでもらえるのではないか」と考えて、本棚を自転車で引くというアイデアにたどり着き、現在では水車型の本棚を自転車で引いて走っていらっしゃいます。
語り口は淡々としていましたが、その信念の強さには感心させられました。

土居さんは、今月は前橋で工務店で働きながら、近辺の図書館を回っています。
この後は、長野から北陸方面を回る予定だということです。
お近くで水車を引いた自転車を見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。