「WordPressで学ぶPHP(4)通信編」を発売しました。
本書は、「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造編」「WordPressで学ぶPHP(3)関数編」の続編にあたり、Webブラウザとサーバー(PHP)との通信と、PHPから他のサーバーに通信することについて解説します。
英EMIがDRMなし音楽配信を開始
新聞等ですでに報じられていますが、英国のEMIがDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権保護)のない音楽を配信することを決定しました。
iTunes Music Storeから配信を開始し、DRM付きの曲よりも30セント増しの1.29ドルで配信されます。
EMIのニュースリリース(英文)はこちら
アップルのニュースリリースはこちら
なお、日本の東芝EMIは、DRMなし音楽配信を行うかどうか、検討するとコメントしています。
これまでのデジタル音楽配信では、違法コピーを防ぐためにDRMが施されていました。
しかし、DRMがあることによって、あるDRMに対応した楽曲を、それ以外のDRMに対応した機器では聞くことができない、という不便さがありました。
例えば、iTunes/iPod用のDRM(FairPlay)が施されている曲は、iPodかiTunesでないと聴くことができませんでした。
DRMなしの楽曲では、このような不便さが解消されることになります。
それによって、これまで音楽のダウンロード販売を敬遠していた層が、ダウンロード販売を利用するのではないかという読みがあるようです。
また、DRMなしにすれば違法コピーが増えることも予想されますが、それよりもダウンロード販売を利用する人が増える方が良いという判断もあるようです。
かつて、音楽CDの違法コピー防止策として、「コピーコントロールCD」(CCCD)が導入されたことがありました。
しかし、既存のCDプレーヤーとの互換性に難があったことや、CDから音楽をリッピングしてiPod等で聞くことが一般的になったことで、CCCDはかえってCDの売り上げ減少を招くといった現象も起こっています。
このように、DRMはレコードメーカーにとって必ずしも売り上げや利益を上げる要因にはなっていません。
むしろ、消費者に不利益を押し付けるだけのものになっていると言えます。
EMIがDRMを廃止することが、レコードメーカーや音楽業界にどのような影響を与えるか、注目したいです。
また、音楽のDRMの廃止は、映画等のDRMにも影響が出ることが考えられますので、そのあたりにも注目したいです。