イー・モバイルがサービスと端末を発表

ADSL回線業者のイー・アクセスは、2004年12月に、「モバイルのブロードバンド化を進めるという」趣旨で、イー・モバイルという子会社を設立していました。
その後、サービスの実験などが続けられてきましたが、ついに2007年3月31日から正式サービスが開始されることになり、サービス内容と端末が発表されました。

イー・モバイルのニュースリリース

イー・モバイルの特徴は、パソコンと接続してデータ通信する場合も、料金が定額になることです。

NTTドコモなどでは、携帯電話をパソコンと接続してインターネットに接続する場合、通信の量に応じて料金が課金されるようになっていました。
そのため、パソコンを屋外で使うことが多い場合でも、気軽にインターネット接続するというわけにはいきませんでした。

また、WILLCOMのPHSを使えば、パソコンからのデータ通信を定額にすることができます。
しかし、通信速度が最大で408Kbpsで、速度が十分とは言えません。

さらに、公衆無線LANのある場所に行けば、屋外でもそこそこの速度でパソコンからインターネットに接続することができます。
しかし、公衆無線LANは限られた範囲でしか使えないという難点があります。

イー・モバイルのサービスは、下りの通信速度が最大3.6Mbpsで、かつ料金は月額5,980円に抑えられています。
パソコンと接続して通信する場合も、追加料金は発生しません。
屋外でノートパソコン等で頻繁にインターネット接続する人にとって、魅力的なサービスになると思われます。

当初は東京・名古屋・大阪・京都の一部地域からサービスが開始され、順次エリアが拡大されていくということです。
また、最初はデータ通信サービスのみで、音声通話サービスは来年3月から開始される予定です。

イー・モバイルは、当面はWILLCOMや公衆無線LANと競合することになりますが、スペック的に魅力があります。
これからの展開が楽しみです。