地デジが全都道府県に広がる

今日(12月1日)から、テレビの地上波デジタル放送が全都道府県の県庁所在地で見られるようになります。
全国の約8割の世帯で、地上波デジタルを見ることができるようになるそうです。

社団法人地上デジタル放送推進協会のページ

現行のアナログ放送は、2011年7月で終了になります。
それまでに、地上波デジタル対応のテレビに買い換えるか、現行のテレビに地上波デジタル用のチューナーをつけるなどする必要があります。

ただ、現状の地上波デジタルでは、録画した番組は1世代しかコピーすることができません(コピーワンス)。
例えば、HDDレコーダーに録画して、必要な部分だけ編集してデジタルのままでDVDにコピーする、といったことができません。
また、コピーではなく移動ならできますが、移動に失敗して録画した番組が消えてしまった、というトラブルもあります。
著作権保護のためにコピーワンスが必要ということですが、今の方式だとかなり不便です。

そこで総務省は、「コピーはできるが、対応機器でないと再生できない」という仕組み(EPN)を導入することについて、2006年中に結論を出すように、メーカーなどに要望しています。

総務省の答申の概要(2006年7月29日)

これが実現すると、現行の地上波デジタル対応機器だと、EPNに対応するためにバージョンアップ等が必要になることが考えられます。
となると、地上波デジタル対応機器を買うなら、この動向を見てからの方が良さそうです。

2011年7月まであと5年足らずですが、地上波デジタル放送はまだまだ問題が山積みといったところです。