グローバル・ソブリン・オープン

預貯金ではお金が増えない中で、投資でお金を運用しようという人が増えつつあります。
今では銀行などでも投資信託が多数販売されていますが、投資信託の中でもっとも売れている商品として、「グローバル・ソブリン・オープン」があります。

グローバル・ソブリン・オープンは、国際投信投資顧問が運用している投資信託で、世界の主要国の債券に投資する商品です。
投資商品ですので、元本保証はありませんが、債券で運用するので株式に比べるとリスクは低いです。
資産残高が5兆円を越え、日本の投資信託の中では、2位以下に大差をつけています。

グローバル・ソブリン・オープンの人気の1つとして、「毎月分配型」のものがあることがあげられます。
分配金が毎月支払われるもので、年金代わりに分配金を受け取っている方も多いようです。
2001年以降、1万口当たりの基準価額が8,000円前後で比較的安定しており、また月あたりの分配金が1万口当たり40円で、年利回りにすると約6%も出ている計算になります。
このままの運用が続くなら、低金利の日本の中では魅力的な商品です。

ただ、グローバル・ソブリン・オープンは債券で運用する商品です。
債券の性質として、世の中の金利が上がると、債券の値段が下がるということがあります。
つまり、世の中の金利が上がると、グローバル・ソブリン・オープンの基準価額が下がる可能性があります。

また、グローバル・ソブリン・オープンは世界各国の債券に投資しています。
そのため、円高が進むと、それによっても基準価額が下がる可能性があります。

ここ数年は安定した運用ができていますが、1998年~2000年にかけて基準価額が大きく値下がりしたこともありました。
グローバル・ソブリン・オープンは投資商品であり、預貯金と違ってリスクがありますので、その点は十分に頭に入れておく必要があります。