株式投資の税金

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

2月16日~3月15日は、昨年分の所得税を確定申告する期間です。

昨年は株式市場が好調だったので、株式投資で利益が出た方も多いかと思いますが、その利益にも税金がかかります。
今日は、株式投資関係の税金について大まかにまとめます。

1.税率

現状は株式投資関連の税金を優遇する特例が取られていますので、売却益に対する税率は10%(所得税7%/消費税3%)です。
年間を通した売却益に対して、10%の税金がかかります。

2.特定口座

証券会社の口座を「特定口座」にしている方は多いと思います。
特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」がありますが、「源泉徴収あり」の特定口座にしていれば、売却益に対する税金は自動的に源泉徴収されています。したがって、通常は自分で確定申告する必要はありません。

一方、「源泉徴収なし」にしている場合は、自分で申告することが必要です。
証券会社から「特定口座年間取引報告書」という書類が送られてきますので、それにしたがって申告書を作り、確定申告します。

3.損失の場合

年間と通して売却損になった場合は、確定申告することで、その損失を3年間に渡って繰り越し、その3年間の売却益と相殺することができます。

また、複数の証券会社に特定口座を開設していて、利益のところと損失のところがある場合は、確定申告してそれらの損益を通算することで、取られすぎの税金を還付してもらうことができます。

4.確定申告書の作成

株式投資関連の確定申告書は、国税庁ホームページの「確定申告書当作成コーナー」で作ることができます。
「分離課税での申告書」という確定申告書を作ります。
できあがった確定申告書を、カラープリンタで印刷して、お近くの税務署に郵送すればOKです。

5.配当の税金

株式を保有していると配当をもらうこともできますが、配当にも税金がかかります(現状は税率10%)。
ただし、税金は源泉徴収されますので、通常は何もする必要はありません。