金価格急騰

このところ、金(Gold)の価格が急騰しています。

今年前半は1gあたり1,500円前後で安定していましたが、9月以降値上がりが進みました。
昨日(11月22日)の田中貴金属での小売価格(消費税込)は1gあたり2,012円になり、2.000円を突破しました。
税抜きでは1,916円で1,900円を越えたことになりますが、1,900円を越えたのは1990年以来15年ぶりです。

1980年に1gあたり6,000円を越える高値をつけて以来、金価格は下落傾向が続いていました。
しかし、1999年に1gあたり900円台で底打ちし、その後は徐々に上昇してきています。

↓1997年以降の金価格の推移(消費税抜き)
1997年以降の金価格の推移

金価格の高騰の背景としては、以下のようなことがあげられます。

  • 2001年のアメリカの同時多発テロや、2003年のイラク戦争などで、「有事の金」が見直されてきた
  • 中国やインドなどの経済発展で、金の需要が増えた
  • 金の生産量は横ばいかやや現象ぎみ
  • このところ円安が進んでいる

最近の金の値上がりはペースが速く、行き過ぎの感がありますので、一時的には下落する可能性が高いと思います。
ただ、上記の2番目の「中国やインドなどの経済発展」は、しばらくは続くと思われ、傾向的には金価格の上昇は続くのではないかと思われます。