村上ファンドによって阪神の株価が急騰

阪神タイガースの優勝マジックは3まで減り、優勝はほぼ確実な状況です。
そのような中、阪神電気鉄道の株価が急騰しています。

今年の前半は400円前後でしたが、今日(28日)の終値は1,045円まで上昇しています。
1990年3月以来、約15年半ぶりの1,000円超えになっています。
「タイガース優勝すれば経済効果がある」ということも理由の1つですが、それよりも「村上ファンド」の存在が大きいようです。

「村上ファンド」とは、元通産官僚の村上世彰氏が率いる「M&Aコンサルティング」が行っている事業のことです。
株価が割安に放置されている会社の株を大量に購入し、その会社に対して経営改善を要求するなどして、株価を上昇させて利益を得ることを事業としています。
以前にライブドア対ニッポン放送のバトルが話題になりましたが、その際には村上ファンドもニッポン放送株を大量に保有していて、その動向が注目されました。

阪神電鉄は、保有資産や業績に比べて株価があまり高くありませんでした。
村上ファンドはそこに目をつけて、阪神電鉄の株を大量に購入しました。
大量保有報告書によると、保有割合を26.67%まで高めたそうです。
その買いによって株価が上がったというのが、今回の株価急騰の真相のようです。

村上ファンドは、購入目的を「純投資」としていて、阪神電鉄を買収するつもりはないようですが、今後どのように阪神電鉄と対峙していくのかが見物です。