「WordPressで学ぶPHP(2)データ構造(配列・オブジェクト)編」を発売しました。
本書は「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」の続編にあたり、PHPの「データ構造」(配列とオブジェクト)について解説します。
配列やオブジェクトは、頭の中で考えるだけでは、イメージがつかみにくいです。本書では図を多用して、配列やオブジェクトをなるべく分かりやすく解説することを心がけました。
Kindle本で、定価250円です。
SQLToolsプラグイン(その1・概要とインストール)
Movable Typeには多彩なテンプレートタグがありますが、かゆいところに手が届かないこともあります。
「SQLを書けば、欲しいデータを簡単に得られるのに...」と思う場面も少なくありません。
「PHP(+SQL)でデータベースに直接アクセスしてデータを得ている」といった話もよく聞きます。
そこで、SQLで各種のデータを読み込むプラグインを作りました。
これから数回に分けて、このプラグインの使い方を解説します。
今日は、プラグインの概要と、インストールの手順を取り上げます。
1.概要
このプラグインでは、SQLを使って、Movable Typeのデータベースから各種のデータを読み込むことができます。
以下の2つの方法で、データを出力することができます。
- 各オブジェクト(記事等)のIDをSQLで読み込み、それを基にしてMovable Typeのオブジェクトとしてデータを読み込んで、Movable Typeの標準のテンプレートタグで出力
- 一般のSQLを実行し、そのSQLの実行結果を出力
以前に、Brad Choate氏が開発した「SQL」というプラグインがありました。
そちらはテンプレートにSQLを直接に書く仕組みでした。
一方、当プラグインではセキュリティを考慮して、SQLはテンプレートとは別に管理します。
SQLの管理は、そのための権限を持ったユーザーのみ行うことができます。
SearchEntriesプラグインと近い使い方ができます。
SQLを知っている必要がありますが、その代わりにSearchEntriesプラグインよりもはるかに柔軟な使い方ができます。
また、SearchEntriesプラグインは記事だけが対象ですが、当プラグインでは記事以外のオブジェクトも扱うことができます。
2.動作環境
当プラグインは、Movable Type 6.0+MySQLの環境でテストしました。
他のデータベース(Oracle/SQL Server)でも動作すると思います。
また、Movable Type 5.1xや5.2xでも動作すると思います(Listing Frameworkを使っているので、5.0x以前は不可)。
3.インストール
プラグインは以下からダウンロードします。
ダウンロードしたZipファイルを解凍すると、「plugins」のフォルダができます。
このフォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。
アップロードした後、初めてMovable Typeにログインする際に、データベースのアップグレードのメッセージが表示されます。
画面の指示に従って、アップグレードの作業を行います。
4.ライセンス
当プラグインのライセンスは以下の通りとします。
インストール先の Movable Typeのライセンス |
当プラグインのライセンス |
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インストール先のMovable Type 1件につき、1ライセンス(1,000円)とさせていただきます。 ライセンスについてのお問い合わせは、メールフォームよりお願いいたします。 |
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無償でご利用いただくことができます。 |
5.注意事項
当プラグインを使えば、データアクセスの自由度がかなり上がります。
その一方で、SQLを直接扱うため、SQLの書き方によっては、SQLインジェクションが起こるリスクもあります。
この点には十分注意する必要があります。