Movable Type for AWSがt2インスタンスに対応

先日、Amazon EC2にt2.microなどの新しいインスタンスタイプが追加されました。
t2インスタンスは、普段はCPUパワーをあまり必要としないものの、場合によってパワーが必要になるような案件に適しています。

このt2インスタンスに対応したMovable Type for AWSが、本日(2014年8月1日)にリリースされました。

従来のMovable Type for AWSは、仮想化方式としてPV(Paravirtual=準仮想化)を使っているインスタンスにのみ対応していました。
一方、t2インスタンスでは、仮想化の方式としてHVM(Hardware-assisted virtual machine=ハードウェア支援による完全仮想化)を使っています。
そのため、t2インスタンスではMovable Type for AWSを使うことができない状態でした。

今回追加されたMovable Type for AWSは、HVMに対応したものになります。
これによって、t2インスタンスでもMovable Type for AWSを使うことができます。

t2インスタンスは、t1インスタンスと比べて料金が安いです。
また、動作原理的にも、再構築時にCPUパワーが必要なMovable Typeに適していると言えます。

なお、既存のPV版のMovable Type for AWSから、HVM版のMovable Type for AWSに簡単に移行する機能は、残念ながら提供されません。
移行するには、レンタルサーバー間での移転と同様に、PV版でサイトのデータをバックアップし、それをHVM版に復元するという手順を取ります。