「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」が発売されました。
「WordPressで学ぶPHP」シリーズの第1巻で、WordPressを通してPHPを学んでいく本です。
この本では、PHPの基本となる変数と制御構造について解説します。
Kindle本で、定価500円です。
Node.jsを学ぶ(その7・Expressのインストール)
生のNode.jsでWebアプリケーションを作ることもできますが、作業をスムーズに進めるには、Webアプリケーションフレームワークを使いたいところです。
Node.jsでは「Express」というWebアプリケーションフレームワークがよく使われています。
今日は、Node.jsにExpressをインストールして、何もしないアプリを作ってみます。
1.Expressの概要
Expressは、RubyのSinatraにインスパイアされたWebアプリケーションフレームワークです。
アクセスされたアドレスと、その際の処理の対応を書いていくことで、Webアプリケーションを作ります。
テンプレートエンジンはデフォルトではJadeで、その他にEJS/JSHTML/Hogan.jsに対応しています。
MVCのモデルに対応する部分はなく、モデルのモジュールを適宜選んで、別途インストールする形になっています。
2.Expressのインストール
Expressは以下のコマンドでインストールすることができます。
npm install -g express
3.アプリケーションの作成
Expressでアプリケーションを作成するには、アプリケーション作成先のディレクトリをカレントディレクトリにした後、以下のコマンドを順に入力します。
アプリ名は自分で決めます。
express アプリ名 cd アプリ名 npm install
例えば、アプリ名を「app」にする場合だと、以下のように入力します。
express app cd app npm install
npm installコマンドによって、アプリケーションに必要なモジュール群が一括でインストールされます。
アプリケーションのディレクトリの中には、以下のようなディレクトリが作られます。
ディレクトリ名 | 概要 |
---|---|
node_modules | アプリケーションが利用するNode.jsのモジュール |
public | スタイルシート/画像/Webブラウザ用JavaScript |
routes | 個々のアドレスに対する処理を行うスクリプト(ルーター) |
views | ページのテンプレート(ビュー) |
4.アプリケーションの実行
アプリケーションを実行するには、アプリケーションのディレクトリをカレントにした後、「node app.js」のコマンドを入力します。
これで、3000番ポートでアクセスを待つ状態になります。
Webブラウザを起動して、「http://localhost:3000/」にアクセスすると、「Welcome to Express」というページが表示されます。
この後、ルーターとビューを順次作成して、自分のアプリケーションとして動作するようにしていきます。
その手順は今後順に解説していく予定です。