Node.jsを学ぶ(その7・Expressのインストール)

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生のNode.jsでWebアプリケーションを作ることもできますが、作業をスムーズに進めるには、Webアプリケーションフレームワークを使いたいところです。
Node.jsでは「Express」というWebアプリケーションフレームワークがよく使われています。
今日は、Node.jsにExpressをインストールして、何もしないアプリを作ってみます。

1.Expressの概要

Expressは、RubyのSinatraにインスパイアされたWebアプリケーションフレームワークです。
アクセスされたアドレスと、その際の処理の対応を書いていくことで、Webアプリケーションを作ります。
テンプレートエンジンはデフォルトではJadeで、その他にEJSJSHTMLHogan.jsに対応しています。
MVCのモデルに対応する部分はなく、モデルのモジュールを適宜選んで、別途インストールする形になっています。

2.Expressのインストール

Expressは以下のコマンドでインストールすることができます。

npm install -g express

3.アプリケーションの作成

Expressでアプリケーションを作成するには、アプリケーション作成先のディレクトリをカレントディレクトリにした後、以下のコマンドを順に入力します。
アプリ名は自分で決めます。

express アプリ名
cd アプリ名
npm install

例えば、アプリ名を「app」にする場合だと、以下のように入力します。

express app
cd app
npm install

npm installコマンドによって、アプリケーションに必要なモジュール群が一括でインストールされます。

アプリケーションのディレクトリの中には、以下のようなディレクトリが作られます。

ディレクトリ名概要
node_modulesアプリケーションが利用するNode.jsのモジュール
publicスタイルシート/画像/Webブラウザ用JavaScript
routes個々のアドレスに対する処理を行うスクリプト(ルーター)
viewsページのテンプレート(ビュー)

4.アプリケーションの実行

アプリケーションを実行するには、アプリケーションのディレクトリをカレントにした後、「node app.js」のコマンドを入力します。
これで、3000番ポートでアクセスを待つ状態になります。
Webブラウザを起動して、「http://localhost:3000/」にアクセスすると、「Welcome to Express」というページが表示されます。

この後、ルーターとビューを順次作成して、自分のアプリケーションとして動作するようにしていきます。
その手順は今後順に解説していく予定です。