「一太郎2012 承」でEPUB(とKindle用データ)を作る

一太郎2012 承 特別優待版電子書籍をなるべく手軽に作るソフトとして、ジャストシステムの「一太郎2012 承」がそこそこ使えそうです。

一太郎2012 承は、ワープロソフト「一太郎」の本記事執筆時点での最新バージョンです。
一太郎2012 承には、作成した文書をEPUB3形式で保存する機能があります。
そのため、一太郎2012 承で作った文書を、EPUB3に対応した電子書籍リーダーで読むことができます。

また、KDP(Kindle Direct Publishing)では、EPUB形式のデータをアップロードすると、Kindle形式に変換して販売することができます。
試しに、一太郎2012 承で作ったEPUB3のファイルをKDPにアップロードしてみたところ、おおむねEPUB3と同様の見た目になる形に変換できました。

一太郎2012 承で作ったEPUB3を、KDPで変換して、変換後のファイルのダウンロードできるようにしておきました。
Kindle Previewer/Kindle for iPad/Kindle for Androidなどで試しにご覧になってみてください(ただし、Kindle PreviewerではKindle Paperwhiteモードでのみ見ることができます)。

サンプル(Movable Type 5.1 Webサイト製作ガイドのごく一部)

また、一太郎2012 承で作ったEPUB3では、中身のHTMLは比較的プレーンな作りになっています。
EPUB3形式でファイルを出力した後、その中身を自力で修正することもできるレベルです。

KDPのクイックガイドで「サポートされているファイル形式」のページを見ると、Wordの.docファイルが含まれています。
ただ、「日本語の本の変換は試験的に受け付けております」という注があります。
それと比べれば、一太郎2012 承でEPUB3を作ってアップロードする方が、問題が起こる確率は低そうです。