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Movable Type 5.1 プロの現場の仕事術2011年6月30日

Movable Type 5.1 プロの現場の仕事術」が発売されました。
Movable Type 5.1の基本から、スマートフォン用サイトの作成、管理画面のカスタマイズなど、まさにプロの方のために書かれたMovable Type 5.1の解説書です。
Movable Typeでサイト制作をされている皆様はぜひお買い求めください。

他にも多数書籍を執筆しています。
こちらもぜひご覧ください。

a-blog cmsレビュー(その1)

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とある方からお誘いを受けて、昨日は「a-blog cms meeting」に参加してきました。
有限会社アップルップルのやまもと氏から、自社開発CMSの「a-blog cms」の基本的な使い方をご説明いただきました。

そこで、a-blog cmsのレビューを、2日に分けて書いてみたいと思います。
また、私は普段はMovable Typeを使っていますので、Movable Typeとの比較も行います。

a-blog cmsの管理画面

1.既存のサイトから徐々に移行しやすい

a-blog cmsは、「テーマ」に沿ってサイトの各ページを出力するようになっています。
他のCMSと同様に、テーマはHTMLとテンプレートタグ(a-blog cmsの用語では「変数」)を組み合わせて作ります。

また、テーマのファイルは、ファイルとして1つのディレクトリにアップロードする形をとっています。
既存のWebサイトのHTMLファイルをテーマのディレクトリにアップロードして、徐々にテンプレートタグを追加していく、という形を取ることができます。

1-1.MTとの違い

Movable Typeでも、やろうと思えば、既存のサイトのHTMLをベースにしてテンプレートを作ることも可能です。
ただ、Movable Typeは、基本的にはテンプレートはデータベースに保存する仕組みを取っていて、ファイルをアップロードするだけというわけにはいきません。

一方、a-blog cmsには、管理画面でテンプレートを編集する機能がありません。
基本的には、Dreamweaver等でテンプレートを編集してから、FTP等でアップロードするという考え方を取るようです。
それはそれで1つの考え方だとは思いますが、管理画面でもテンプレートを編集できた方がより良いと思います。

2.「ここだけ他と表示を変えたい」というニーズに強い(ルール機能)

a-blog cmsは、ブログシステムの「a-blog」を発展したCMSです。
そのため、基本的なサイト作りの考え方は、ブログと似ています。

ただ、ブログをCMS的に使おうとすると、「ここだけ他と表示を変えたい」という場合に手間取ることがあります。
例えば、新着情報カテゴリの記事一覧のページと、商品情報カテゴリの記事(商品)一覧のページでは、適切なページのレイアウトは異なるはずです。

a-blog cmsでは、このような「ここだけ他と表示を変えたい」といったニーズに対する柔軟性が高くなっています。
「ルール」という機能を使って、条件に応じて出力方法を変えることができます。
例えば、「デフォルトではテーマXでページを出力する」「カテゴリAのときはテーマYでページを出力する」といったことを、管理画面上で設定することができます。

また、昨日見せていただいたデモでは、ユーザーエージェントによって出力方法を変える機能も搭載されていました。
例えば、「携帯からアクセスされたときは、携帯用のテーマで出力する」ということもできます。

ルールの一覧

ルールの設定

2-1.MTとの違い

Movable Typeの場合、条件によって出力を変えるには、MTIfなどのテンプレートタグを駆使してテンプレートを書くことが必要です。
そのため、プログラマ的な発想が要求されますので、プログラミングが苦手な方には難しいです。
Movable Typeにも、a-blog cmsのルールに相当するような機能があると便利だと思います。

3.モジュールの設定は管理画面上で行う

a-blog cmsでは、記事一覧やカレンダーなど、サイトを構成する大まかな要素を、「モジュール」と呼んでいます。
モジュールの中に出力する内容は、テンプレート側でタグを使ってカスタマイズすることができます。
一方、モジュールそのものの設定は、管理画面上で行うようになっています。
例えば、記事一覧であれば、出力する記事の数などの設定を、管理画面で行うようになっています。

モジュールの設定

また、「モジュールID」という機能を使うと、同じモジュールであっても、特定の場合だけ設定を変えることができます。
例えば、「デフォルトでは記事一覧には記事を10件出力するが、『corpTopNewsList』というIDを付けたモジュールでは記事を5件だけ出力する」といった設定を行うことができます。

モジュールID

3-1.MTとの違い

Movable Typeでは、記事一覧などはテンプレート内の「ブロックタグ」で出力します。
一部のブロックについては、サイト全体のデフォルト設定を管理画面で行うことができます。
しかし、基本的には、ブロックの設定はブロックタグのモディファイアに書くようになっています。

a-blog cmsの方式では、管理画面上でモジュールの設定ができるので、慣れないうちは分かりやすいでしょう。
ただ、テンプレートにはモジュールの設定を書かないので、「このIDのモジュールは、どんな設定になっていたっけ?」というようなときに、管理画面を見て設定を調べなければならないという状況になります。

その点、MTならテンプレート側に設定をすべて書く形なので、テンプレートだけで作業を完結することができ、テンプレートと管理画面を行き来する必要がありません。
テンプレートを書くのに慣れてくると、MTの方式の方が楽でしょう。

モジュールID方式だけでなく、MTのようにテンプレート側に設定を書ける方式も併用できると、より良いと思います。

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コメント(スレッド2件,コメント6件)

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No.1 ゆりこ : フリーソフトウェアじゃないのが最大の欠点

a-blog cms はよくできていると思いますが、最大の欠点が「フリーソフトウェアではない」ことでしょう。もし、有限会社アップルプルが突然倒産したら終了です。

フリーソフトウェアライセンスを採用していれば、開発元がなくなっても脆弱性修正を自身で行えますが、そうではないため、a-blog cms の継続性が、アップルプルという会社の継続性に縛られます。これはけっこう大きい欠点だと思います。

どうしても a-blog cms を使いたいならば、この欠点を理解・納得する必要がありますが、それをきちんと書いてないのはちょっと不親切だと思います。Movable Type ですらだんだん落ち目になっていますが、これはライセンス問題が大きいかったですよね。

No.2  : Re:フリーソフトウェアじゃないのが最大の欠点

>ゆりこさん
こんにちは。

おっしゃることにも一理あります。
ただ、オープンソースのソフトでも、未来永劫安泰ということは保障できません。
開発がストップしたソフトからは、徐々に人が離れていって、やがては進化が止まってしまいます。
そうなれば、結局は他のソフトに移らざるを得ません。

また、ビジネスでソフトウェアを利用する場合、オープンソースのような無保証のソフトウェアは、そもそも使えないという場合も多々あります。

No.3 ゆりこ : 有償ソフトだって as-is

>ただ、オープンソースのソフトでも、未来永劫安泰ということは保障できません。
>開発がストップしたソフトからは、徐々に人が離れていって、やがては進化が止まってしまいます。

「フリーソフトウェア」ですから、有志 (自分も含む!) が引き継ぐことができます。少なくとも、「そのソフトウェアを使う自由」は確保されています。クローズドソースかつ改変不可の場合、会社が潰れたら、ソフトウェアを継続して使えるのかどうか、微妙です (ライセンスによります)。

>また、ビジネスでソフトウェアを利用する場合、オープンソースのような無保証のソフトウェアは、そもそも使えないという場合も多々あります。

ソフトウェア製品の場合、有償ソフトウェアであっても「as-is」で提供されている場合が多いですよ。もちろん、サポートが別途提供されることもありますが、ソフトウェアのバグが起因で損害が出ても保証してくれるのは、特殊なソフトウェアに限られるはずです。

フリーソフトウェアの場合、ソフト自体の保証はないですが、作者や有志によるサポートが別途提供されている場合は多いです。また、ウェブ構築会社が利用する場合は、その会社がクライアントに対してサポートを提供すればよいわけです (フリーソフトウェアならソースもあるし、改変も自由ですから)。

正直なところ「オープンソースは無保証だから使えない」と思っているのは、発想が古いと思います。自由に改変できるからこそ、不具合があってもすぐ直せると考えるのは今風でしょう。

No.4  : Re:有償ソフトだって as-is

>ゆりこさん
ゆりこさんのように技術力がある方なら、「自分でどうにかできる」と感じられるのもよく分かります。
ただ、Web制作系の方だと、デザインはできてもプログラミングは全くダメという方が多いように感じます(これまでお会いした方々には、そういう方が多かったです)。
そういう方々にしてみれば、「自分でどうにかできるかどうか」という点は、ソフトを選ぶ選択肢にはなりにくいでしょう。
むしろ、「自分でどうにかできる」感が強い製品だと、「プログラマ―目線の製品」と見られて、敬遠されることもあります。

ちなみに、a-blog meetingでお会いした方にも、「自分はPHPもMySQLも分からないので、しっかりサポートしてもらえる製品を選びたい」という点で、a-blog cmsを選ばれた方がいらっしゃいました。

No.5 ゆりこ : a-blogcms を使うことは有限会社アップルプルと心中するということ

>そういう方々にしてみれば、「自分でどうにかできるかどうか」という点は、ソフトを選ぶ選択肢にはなりにくいでしょう。

冗長になるので書きませんでしたが、「自分が/有志が」には「プログラミングスキルのある人に修正/改造を依頼する」というパターンもあると思います。とにかく、フリーソフトウェアには「ソフトウェアを自由に使える」ことが保証されていて、有限会社アップルプルに縛られないことが特徴です。

有限会社アップルプルが存続し、製品開発をがんばってくれている間は問題ないと思うんですが、突然の開発中止や会社倒産によって使えなくなるというリスクが非常に大きいと思うんです。はっきり言うと、a-blog, a-blogcms を使うということは、「有限会社アップルプルと心中する」ぐらいの覚悟が必要なのです。

>ちなみに、a-blog meetingでお会いした方にも、「自分はPHPもMySQLも分からないので、
>しっかりサポートしてもらえる製品を選びたい」という点で、a-blog cmsを選ばれた方
>がいらっしゃいました。

こういう人はおそらく「有限会社アップルプルの倒産により使えなくなるリスク」を理解されていないと思います。あと、a-blogcms のサポート体制について、現状は電話やメール使えず、公開フォーラムでしか提供されておらず、「しっかりサポートされる」とは言い難い気もします。

あと、ionCube を使うという点が普及においてネックになりそうですよね。これが入っているサーバーはかなり少なく、自身で設置するのも難しいですから。正直なところ、ソースを暗号化している時点で「客を信用してない」わけで、その点でもかなりマイナスだと思います。

No.6  : Re:a-blogcms を使うことは有限会社アップルプルと心中するということ

>ゆりこさん
こんにちは。

有限会社アップルプルが存続し、製品開発をがんばってくれている間は問題ないと思うんですが、突然の開発中止や会社倒産によって使えなくなるというリスクが非常に大きいと思うんです。はっきり言うと、a-blog, a-blogcms を使うということは、「有限会社アップルプルと心中する」ぐらいの覚悟が必要なのです。

Webの世界は移り変わりが激しいので、アップルップルが生き続けられるかどうかは、確かに気になるところではあります。
a-blogですでにある程度顧客基盤はできているようですので、うまく生きていってほしいです。

あと、ionCube を使うという点が普及においてネックになりそうですよね。これが入っているサーバーはかなり少なく、自身で設置するのも難しいですから。正直なところ、ソースを暗号化している時点で「客を信用してない」わけで、その点でもかなりマイナスだと思います。

対応サーバーが少なくなったりすることを承知の上で、あえて暗号化するという選択を取っていますが、この点がどう影響するか注目したいです。
a-blog cmsの前身のa-blogも暗号化されていますが、ある程度はコアなユーザーを獲得できているようですし。
もっとも、個人的には、ソースコードは公開してほしいですが。

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