記事投稿画面のフォーマットをリッチテキストに固定する

MTQに、「記事投稿画面のフォーマットをリッチテキストに固定したい」という質問があがっていました。
管理画面のテンプレートを書き換えて自力で対処されていましたが、その方法だとMovable Typeがバージョンアップするたびにテンプレートの書き換えが必要になってしまいます。
そこで、MTAppjQueryと、拙作のTinyMCEConfigプラグインを組み合わせて、リッチテキストに固定してみました。

1.フォーマットの固定

まず、MTAppjQueryを使って、記事投稿画面の「フォーマット」の部分を削除し、リッチテキストに固定します。
user.jsの先頭の方の「(function($){」と最後の「})(jQuery);」の間に、以下のような部分を追加します。

if (mtappVars.screen_id == 'edit-entry' || mtappVars.screen_id == 'edit-page') {
  $('#field-convert_breaks').html('<input type="hidden" name="convert_breaks" id="convert_breaks" value="richtext">');
}

1行目のif文で、記事(またはウェブページ)の投稿画面かどうかを判断します。
そして、その条件が満たされるときは、「フォーマット」の部分(IDが「field-convert_breaks」の要素)の中身を置き換え、常に「richtext」の値をサーバーに送信するようにします。

2.HTML編集モード切り替えボタンの削除

TinyMCEのツールバーの右上端に、HTML編集モードに切り替えるボタンがあります。
このボタンをクリックされると、HTML変種モードに切り替わってしまいます。

そこで、このボタンも削除します。
これはjQueryではうまくいかなかったので、TinyMCEの設定を変えて、ボタンをツールバーに追加しないようにします。

拙作のTinyMCEConfigプラグインをインストールした後、ブログ(またはウェブサイト)の管理画面で、「ツール」→「プラグイン」メニューを選び、プラグイン一覧のページを開きます。
この中でTinyMCEConfigプラグインの設定を開き、「ブログ記事/ウェブページ共通のTinyMCEの設定」の欄に以下のように入力します。
「その他の設定」の箇所は、この記事以外のカスタマイズがある場合に、その内容を記述します。
なお、その他の設定がない場合は、「plugin_mt_common_buttons1: '',」の行の最後の「,」を削除します。

(function($) {
  $.extend(MT.Editor.TinyMCE.config, {
    plugin_mt_common_buttons1: '',
    その他の設定
  });
})(jQuery);