KDPでfont-familyが効かなくなる不具合

黒い画面は怖くない ターミナルでWeb製作をパワーアップ先日発売した「黒い画面は怖くない ターミナルでWeb製作をパワーアップ」で、Kindle版ではファイル中に指定したフォント(font-familyプロパティ)が効かない不具合が発生しています。
その後も試行錯誤して、原因らしいことは見えてきましたが、「こうすれば絶対大丈夫」と言える方法は見つかっていません。

通常のCSSでは、クラスセレクタでfont-familyプロパティを指定すれば、それぞれのクラスで別々のフォントで表示することができます。
例えば、以下のようにすれば、「class="a"」と「class="b"」のそれぞれのp要素で、フォントを別にすることができます。

p.a {
  font-family : ○○○;
}
p.b {
  font-family : □□□;
}

ところが、KDPでファイルを変換する際に、変換元のEPUBにこのような状態のCSSが含まれていると、font-familyプロパティの行が削除されてしまうようです。
1つの要素に対して、font-familyプロパティを1回だけ指定するようにすれば、font-familyプロパティが正しく反映されるようです。

ただ、1つの要素に対して、font-familyプロパティを1回だけ指定するようにしても、変換元のファイルによっては上手くいかない場合もあります。
原因がつかみ切れない状況です。

ちなみに、Kindle PreviewerにEPUBファイルを読み込んで変換すれば、上記のような問題は起こりません。
KDPにアップロードしたときのみ、問題が起こります。

ただ、以前に「はじめての正規表現 for Web Creator」を出版した際には、KDPにアップロードしたときでも問題は起こりませんでした(そのファイルを今アップロードすると、問題が起こります)。
おそらく、KDP内のEPUB変換処理がバージョンアップして、その際に何か不具合が混入したように思います。