日経平均株価が今年最大の下落幅を記録

ゴールデンウィーク明けの東京株式市場では、株価が大幅に下がりました。
日経平均株価の終値は、先週末から361.71円下がって10,695.69 円になり、11,000円台を割り込みました。
今年で最大の下げ幅を記録しました。

ギリシャやポルトガルの問題から、4日と5日にヨーロッパの株価が下落し、アメリカのニューヨークダウも11,000ドルを割る展開になりました。
その影響を受けて、今日の東京株式市場も大幅な値下がりになりました。

また、チャート的には、昨年から今年にかけて、日経平均株価には3か月前後の波が見られます。
現在は、4月上旬に高値を付けて下がりだしていた時期で、ちょうど波の底に向かうタイミングにも一致しているようです。


2009年以降の日経平均株価の動き(クリックで大きく表示)

さらに、Yahoo!ファイナンスの「データに裏づけられる『5月相場は高い』理由とは?」という記事によると、5月の株式市場には以下のような傾向があるそうです。

  • 過去18年間で、日経平均株価が5月に上昇した年が10回、下落した年が8回ある
  • しかし、日経平均株価が1,000円以上上昇した年は1回しかないのに対し、1,000円以上下落した年が3回ある
  • 「5月に上昇」「5月に下落」は最長で3年しか続いたことがない
  • 2007年~2009年に3年連続して5月に日経平均株価が上昇している

この傾向と、現在の市場を取り巻く環境からすると、、今年の5月は日経平均株価が大幅下落してもおかしくなさそうに思えます。
ちなみに、上であげた「日経平均株価の1,000円以上の下落」は、1995年/2000年/2006年に起こっています。
ほぼ5年おきに起こっていますので、今年にまた起こる可能性は十分にありそうです。

5月は、3月末決算の企業の決算発表が行われる月でもあります。
したがって、今後の株式市場の動向を占う上で、特に重要な月とも言えます。
決算の結果をにらみつつ、神経質な株価の動きが続きそうな感じがします。