「WordPressで学ぶPHP(1)変数・制御構造編」が発売されました。
「WordPressで学ぶPHP」シリーズの第1巻で、WordPressを通してPHPを学んでいく本です。
この本では、PHPの基本となる変数と制御構造について解説します。
Kindle本で、定価500円です。
アーカイブの制御(その11・Movable Type 5以降への希望)
「アーカイブの制御」と題して、ここまでで10件の記事を書いてきました。
一連の記事の最後として、「Movable Type 5以降では、アーカイブの制御の機能がこうなってほしい」という希望を書きます。
1.アーカイブの制御を分かりやすくして欲しい
ここまでの記事をお読みいただくと、Movable Type 4では、その気になればアーカイブを柔軟に制御できるものの、手法が複雑で分かりにくいことがお分かりいただけると思います。
Movable Type 5のβ版のリリースが近づいていますが、今分かっている情報を見る限りでは、アーカイブに関する機能強化はなされないようです。
しかし、Movable Type 5は「何でもできる」から「誰にでもできる」へと変化することをうたっています。
そうであれば、アーカイブの制御についても、もっと分かりやすくすべきでしょう。
Movable Type 5には間に合わないかと思いますが、そのあとの5.1や5.2などでは、ぜひアーカイブを制御する機能を分かりやすくしてほしいです。
2.各種の制御を管理画面で
これまでの一連の記事では、以下のようなことを書いてきました。
- 条件によって、アーカイブページの出力ファイル名を変える
- 条件によって、ページの出力に使うテンプレートを変える
- 条件によって、アーカイブページを出力する/しないを変える
Movable Type 4では、上記のような処理は、すべてテンプレートでMTIfタグを駆使して行う必要があります。
しかし、プログラマーでない人にとっては、そのような手法を使いこなすのはまず不可能です。
上記のような処理を、すべて管理画面上で設定できるようにしていただきたいです。
3.アーカイブの種類の多様化
現状のMovable Typeは、アーカイブページはあくまでも「ブログ記事」をアーカイブするためにあります。
また、アーカイブ化のキーとして選べるのは、日付/カテゴリ/ユーザーだけです。
しかし、Webサイトによっては、もっと多彩なアーカイブページが必要なこともあります。
例えば、写真を多く扱っているサイトだと、「アイテムのアーカイブ」があれば非常に便利でしょう。
また、タグ単位でアーカイブページを出力したいという要望も、ときどき耳にします。
より柔軟なアーカイブを出力できることが望ましいです。
4.再構築順序の設定
アーカイブそのものに対する要望ではありませんが、アーカイブテンプレートおよびインデックステンプレートの再構築の順序を、明確に設定する機能があると良いと思います。
Movable Type 4.2で、テンプレートモジュールのキャッシュの機能が装備されました。
ただ、テンプレートの再構築の順序によって、ユーザーが想定しているのとは違った内容でキャッシュされてしまうことがあります。
例えば、「最新のブログ記事」のテンプレートモジュールをキャッシュしようとするとします。
しかし、最初にカテゴリアーカイブが再構築されると、「最初に再構築したカテゴリの最新ブログ記事」がキャッシュされてしまい、「ブログ全体での最新ブログ記事」のキャッシュになりません。
このような問題は、以下のように、テンプレートの再構築順序を指定できれば、解決することができます。
- 1.「最新ブログ記事だけを出力するインデックステンプレート」を最初に再構築します。
- 2.他のページの再構築時に、1.の出力結果を各ページにインクルードします。
今のキャッシュの仕組みでは、難しくて使いこなせないという声も耳にします。
上で述べたように、テンプレートの再構築順序を指定できれば、今のキャッシュの機能より分かりやすくなると思いますので、ぜひ検討していただきたいです。